アスペクト比で変わる印象
みなさんこんにちは。
イメージングディレクター/フォトグラファーの芳田賢明(よしだ たかあき)です。
ラジオのレギュラー番組だと思っていろいろ書いてみる、連載「memorygram」第11回です。
先日、またネリさん(https://twitter.com/1wan2nyan3)の新作を撮影してきました。
今回も素敵です。
これまで同様、私のInstagramとWebサイトで公開していくのですが、まずはInstagramでの先行公開用に1:1の比率でトリミングをして準備をしていました。
インスタって感じ。
ふと、テレビ画面の比率である16:9でトリミングをしてみようと思い立ち。
横の広がりが強調されて、テレビっぽいというか、動画っぽいというか。文字を入れたくなる感じ。
さらに、試しにシネマスコープにしてみようと思い立ち。
テレビというよりも映画っぽい感じになる。
面白いなぁ、同じ写真もアスペクト比が変わると印象も随分変わる。
ちなみに、16:9の比率のままで、レターボックスにしてシネマスコープにしてみると…
すごいMVっぽさ。笑
無意識のうちに「それらしく見える」比率が刷り込まれているんだなぁ。
センサーやフィルムなどに予め与えられているフォーマットの中で表現を追求するのが原則なのだとは思いますが、表現の手段としてカメラや写真を使うのだと考えれば、その表現意図に応じてアスペクト比から設計していくというのも必要な気がしてきます。
最近のデジタルカメラはいろんな比率で撮影できるようになっていたりしますしね。
これまで、1:1や16:9での撮影はしたことがありますが、シネマスコープ比率での撮影も挑戦してみようかな。
そのときは絵コンテを起こしての撮影の方が面白いかも。
もう少しInstagramでのアスペクト比の縛りが緩くなるといいんだけどなぁ…そういう人はFlickrを使いなさいってことか。
【プロフィール】
芳田 賢明(よしだ たかあき)
イメージングディレクター/フォトグラファー。
「クオリティの高い撮影・RAW現像で、良い写真を楽につくる」をテーマに写真制作ディレクションを行っている。撮影ではポートレートや舞台裏のオフショット撮影を得意とする。
Webサイト…https://atmai.net/
Instagram…https://www.instagram.com/takaaki_yoshida_/
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