「あったかいものってなんだ」
東京都現代美術館へ展示の見学に行きました。
最寄り駅は都営新宿線の菊川駅、半蔵門線の清澄白河駅。
この駅には数度来たことがありますが、それほどの馴染みはありません。
いわゆる下町と言われるエリアですが、この美術館のように超近代的な施設もあったり隣接していたりします。
新旧が同居する面白さがありますね。
清澄白河駅側にある深川江戸資料館では、随分前になりますがイベントの手伝いをしたことがあります。
打ち上げに参加した時、地元の大将にさんざんいじられたのを憶えています。
東京都現代美術館に行くのは初めてでしたが、モダンで複雑な建物は良質な感覚に溢れていました。
展示も満足のゆく内容で、想像より多くの来場者がおり盛況ぶりを感じられました。
菊川に来る愉しみにはもう一つがあります。
この近辺には人気で有名な大衆居酒屋が点在しています。
森下や門前仲町など、それだけを目的に足を運んでおります。
菊川にある酒場は16:30に開店します。
17:00くらいまでに入店しないと高確率で満席になっています。
そのような事情もあり、開店直後に飲み仲間と店の前で待ち合わせました。
美術館から高まった気分を冷ましながら店に向かい、先に着いたので入店して待つことに。
注文した瓶ビールは大瓶が提供されます。飲食店では最近少なくなった大瓶が嬉しいのです。
奥に長く厨房を囲むカウンターが落ち着きます。
すぐに飲み仲間が到着。グラスのビールで乾杯しました。
この店に来る最大の魅力が『煮込み』です。
このエリアは煮込みベルト地帯であり、酒場詩人たちに謳われる三大煮込みなども有名です。
この店の煮込みはシンプルなのに複雑。
モツは小腸のみ使用、他に入るのはこんにゃくだけ。
それ故に味付け以外はストレートに素材の旨味のみを味わえます。
この日感じたのは前回に食べた時との味わいの差で、素材の違いがダイレクトに汁の仕上がりに影響している事。
シンプルなだけに仕上がりに複雑な差が発生するのかと思いました。
ご近所の人が多く出入りする地元の酒場。
そんなところにお邪魔しているわけですが、少しづつ慣れて居やすさを身に着けると楽しさが増します。
刺身も焼き物も美味しくて、古典的な雰囲気の店内が落ち着きます。
横浜にもそんな名店が多々ありますが、昨今の出来事の影響で大分被害が及んでいたりします。
この状況下で何をもって助けることが出来るのか分かりませんが、一日も早く終息することが何よりの助けのはずです。
街の人も少なく感じられるようになりました。
近所の人気のラーメン屋さんも20時に閉店しております。
人気の店の灯が消えるのは、行く行かないは置いておいても街の元気を奪っているのですね。
ここまで頑張ってきたのですから、もうひと踏ん張りすれば出口が見えてくるはずです。
美味しくて楽しい酒場で心ゆくまで楽しい時間が過ごせる日は、もうすぐそこまで来ている気がします。
ゴールさえ見えれば、待っている時間も辛くなくなります。
それまでは楽しく我が家で食事を作り、美味しい夕べを過ごしていきましょう。
そんな夜長に聴きたい、気持ちがホットになる曲聴きながらお別れです。
RCサクセションで「ダーリン・ミシン」。
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