Professional

【連載】大石孝次の「音楽な日常」第95回

titleimg2

夏の記憶の数々

とにかく暑い日が続いております。
昨年もそうだったような気がしますが、8月に入ったとたんに急に真夏へシフトチェンジ。
真夏日に留まらず猛暑日という、ここ数年聞くようになった異常事態です。

昨夜がビックリしました。
夕食を食べて隣の部屋のドアを開けた瞬間、モワッとした空気が充満していてものすごい気温と湿度。
これは異常としか言えない状況。
窓を開けてみたら、外の気温はさらに暑い。
これには全く参りました。

実は夕食に鍋を食べておりまして(笑)。
急に食べたくなった鶏の水炊きにしました。
テーブルの上のコンロで炊きながら食べたので、エアコンを効かせても充分に暑いのですね。
でも夏になるとついつい食べたくなっちゃう風物詩みたいなものです。

その後に、隣の部屋が尋常ではない事態になっており、ビックリしてしまいました。
これが毎日続くようだと、かなり困った事です。

猛暑でエアコンをかけて寝ないと、暑さで目が覚めてしまいます。
しかし、入れっぱなしにして体調を崩している人もいます。
疲れが徐々に溜まってきだしている予兆を感じます。
それにコロナ禍がプラスされ、微熱があるとすると、とても気になってしまいます。
なんとも言えない夏になっております。

最近、兄と会って話す機会があったのですが、ある意味我が家の夏の象徴というか思い出の話になりました。

子供の頃、自宅のすぐ近所に公営の大きな公園がありました。
プールやテニスコート、遊具施設などいろいろあり、近隣の人たちの憩いの場でした。
夏になればそのプールへ毎年通っておりました。

子供用プールと大人用の競泳プールがありました。
両親、兄、近所のお兄さん、色々な人に連れていって貰いました。
その施設に売店があり、おやつの時間にカップヌードルを食べた記憶があります。
家でカップヌードルを食べる事がなかったので、そこでカップヌードルを食べたことも楽しい思い出としてインプットされているのです。
透明のプラスチックのフォークで麺をクルクルと巻いて食べる。その光景をしっかりと覚えています。
まだ小学生の低学年位の事なので、ディティールは定かでありませんが、その光景や味の記憶は残っているのです。

その事を兄に話しますと、兄も少しづつ画が浮かび記憶と紐づけされたようです。
すると、確かにその光景が現実にあったことを思い出したようです。
ある種の象徴的なイメージとして、その光景はインプットされていました。うちの兄弟。
その当時は今ほどカップ麺天国みたいな時代ではありませんから、カップヌードル(日清)を食べる事の愉しさがあった筈です。

余談ですが、テニスコートにも思い出がありまして。
ご近所のお宅の方がテニスをしているのを見たことがあります。
お姉さんご夫婦に、妹さんがプレイしていました(他の人は記憶なし)。
その妹さん(自分は子供です)は当時高校生か大学生で、お顔立ちは美人で少しハーフっぽくて。
スタイルも良く色白。子供心にも直視できないような綺麗なオーラを放っておりました。
お話しした事もほとんどないのですが(お姉さんとは沢山あった)会えばご挨拶をしてくれました。
その方がテニスルックでコートを舞っているのですねぇ。
それはなんとも言えない、見てはいけないものを見たようなどきどきを感じてしまいました。
そんな事があった後に「エースをねらえ!」と出逢ったのですが、今思えばお蝶婦人のようなキラキラ感だったのかなぁ。
それがきっかけで完ペキにお蝶婦人コンプレックスになってしまったのかもしれません。

そしてもう一つ、夏休みの思い出があります。
少しだけ特別におこづかいを貰うと、兄と一緒に近所にあった駄菓子屋のようなお店(「梅屋」といった)に、プロ野球スナックを買いに行った事です。
当時は20円だったかなぁ、30円だったかなぁ。
50円とか100円位の臨時おこずかいを握りしめて、買えるだけ買いに行くのが楽しみでした。
きゃっきゃと喜んでいる子供たちの姿を見ながら、母も一緒に楽しんでいたのかと思うようになりました。

そんな些細なお話ですが、子供の心には大切な思い出になったりするんですね。
遥かなる時空を超えても、こうして楽しい記憶のセンターにいるわけですからね。

カードアルバムも何冊も当たりましたね。
王選手が世界記録を出してジャンプしている写真や、長嶋監督が胴上げされている写真のアルバムを覚えています。
その頃にはスナックも50円位になっていたかもしれませんね。
サッポロポテトバーベキュー味からポテトチップスに中身も変わりましたし。
バーベキュー味が好きだったなぁ。

今年のような夏を体験することはもうないと思いたいですが、お子様たちはどんな夏を体験しているのでしょうか。

夏休みは、独特の意味合いや価値観があるものかと思います。
休みを全力で楽しみ切った記憶はありません。
毎年、後から思うと勿体ない使い方をしてしまった記憶だけが。
それでも、やっぱり大好きなんだね夏休み。

暑すぎて熱中症が本当に怖い訳です。
みなさん、油断しないようにしましょう。
本当にふいに、急に、いきなりなってしまうものなので。
なってしまった時はなってしまった事に気付けないので、ならないように注意するしかありません。

水分、塩分、睡眠、休息を大切に。
それではこれからの夏休み期間を楽しくエネルギッシュに過ごせるこんな曲をお届けいたします。

大江千里で「回転ちがいの夏休み」。

関連記事

  1. riko_title 【連載】米満梨湖「あしたのいろ、わたしのいろ。」第15回
  2. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第35回
  3. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第55回
  4. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第22回
  5. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第26回
  6. _DSC1153 【ライブレポ】miuzic Entertainment pres…
  7. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第81回
  8. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第74回

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. title_yo
  2. 1
  3. EN
  4. LINE_ALBUM_2.20_240311_2
  5. Zeke Deux 3020 2_0

特集記事

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

スポンサーリンク

Push!!

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

New Comer

XT040192 SAY-LA、東名阪ツアー、ファイナル公演レポート!!

 4月よりスタート、SAY-LAの東名阪ワンマンツアー「東名阪SPRING ONE MAN TOUR…

AC0I7218 新生Empressが描いた生まれ変わった明日の景色は、まさにキラキラと希望という輝きを放っていた。彼女たちがこれからどんな明日の地図を描きだすのか。その景色を一緒に見たくなる始まりが、そこには生まれていた。

新体制第一弾柵となったシングル『Rebuild』を手に,Empressが初となる全曲披露ワンマン公演…

S__44957714 XANVALAのライブには、”ざんばら”と乱れ舞う無数の髪が波打つ景色がとても似合う。XANVALA、3周年公演でついに声出し解禁!!

結成から丸3年。1月31日にXANVALAは、渋谷clubasiaを舞台に、ワンマン公演「XANVA…

PAGE TOP