Professional

【連載】大石孝次の「音楽な日常」第77回

titleimg2

Happy Sundayな日曜日

前回に引き続きラジオのテーマソングに関してお話ししましょう。

80年代は今のようにSNSなどない時代。
歌手や俳優、タレントとの接点はテレビかラジオが中心でした。
特にラジオは個人としてパーソナリティを務める番組が中心で、個人的な出来事や想いなどを聞く事が出来る貴重なツールなのでした。
随分と時代は変わったなぁ、などと昔の番組を改めて聞き返してみると思います。

35年以上前の番組ですが、好きだった番組がありました。
パーソナリティは松田聖子さん。
ニッポン放送でオンエアされていた「夢で逢えたら」と、FM東京でオンエアされていた「ひとつぶの青春」
この2つの番組は後々のラジオ制作に関して大きな影響を与えてくれた番組でした。

「夢で逢えたら」のオープニングテーマ曲は2ndアルバム「North Wind」の収録曲「Only My Love」。名曲中の名曲です。
この曲のイントロの弦楽器のアンサンブルがラジオから流れるとグッときましたね。
まさに、このアレンジの手法は自分が作った楽曲でも採用させてもらっております。
それこそ子どもの頃に聴いた楽曲が与える影響が、今になってもそのまま残っている証拠なのです。

そして番組タイトルも、自分が制作したラジオ番組のタイトルにオマージュされました。
実はその当時は全然気付いていなかったのですが、制作しているラジオ番組のタイトルを聖子さんファンの先輩に言伝えると…
「それまんまじゃん」と言われ、ハッと気づいたのでした。
その番組というのは声優さんと2人でお喋りする番組で、3年以上続いた息の長い番組でした。
その後に代替わりをしてさらに続いていったので、長い長〜い歴史の番組へと成長していきました。

そしてもう一つが「ひとつぶの青春」です。
この番組で特筆したいのが、まさにオープニングテーマ曲なのです。
番組スタートから2か月ほど経過した後に、番組宛の手紙のエピソードをもとに松本隆&財津和夫コンビが書き下ろした曲
「HAPPY SUNDAY」がオープニングテーマソングとして流れるようになりました。
なんとも素敵な日曜の午後のひとコマのような曲なのです。

この曲はクリスマス限定アルバム「金色のリボン」に収録されました。
いや〜思い出すなぁ。6thアルバムの「Candy」が、その年の私の誕生日に発売されるのですが。
いつも通っていたレコード店ではこの2枚のアルバムを購入するとミニサイズのポスターパネルをプレゼント!という企画がありました。
これは誕生のお祝いに自ら購入するしかないと思い、素直に予約購入いたしました。

アルバム「Candy」は自分ランキングで同率1位のアルバム(もう一つは「風立ちぬ」)となり、永遠の名作として今でも燦然と輝いております。
1曲目の「星空のドライブ」で完璧にやられますから。今の時期にはもってこいの曲です。

「金色のリボン」はクリスマスのコンセプトアルバムで、クリスマスソングやウィンターソングなどが収録されています。
その中に「HAPPY SUNDAY」が収められてあり、フルコーラスを聴く事が出来たのは嬉しかったですね。
そしてユーミンのアルバム「SURF&SNOW」に収録されていた「恋人がサンタクロース」の聖子verが収録されております。
これがまた冬のワクワク感を更に盛り上げてくれるのでした。

ラジオのスピーカーに耳を傾け、お喋りを聞きながら過ごす、そんな感じで色々な副産物を生みだしながら楽しんだ時間でした。
アナログの「金色のリボン」はもう手元にはありません。
「HAPPY SUNDAY」が聴きたいなと思い調べてみると、アルバムのCD発売はされておりませんでしたがDLで楽曲の購入は出来ます。
いやはや凄い時代です。ラジオでエアチェックをしていたあの頃に憧れた未来がやって来てしまったのです。

早速「HAPPY SUNDAY」を購入いたしました。
こんな風に思い出を補完できるのは有難いのですが、あくまで思い出を掘り起こした結果のご褒美であるのが相応しいのかなと。
まずは思い出になるほどの出来事と出逢い、インプットする事が大切なのであります。
時間が経って思い出が色褪せたとしても、素敵な時だけ思い起こしてアウトプット出来たとしたら、その思い出は完成されるのではないでしょうか。

今では30年以上の時間がもたらしてくれた記憶が、様々な形で現在の時分に対して影響している事。
記憶を紐解いてみると、一見とっちらかっているようですが、様々な形で自分を形成している事に気付けました。
ラジオが持っていた幸せな文化は時代と共に変化しておりますが、その時代を体験した人には確実に暖かい経験として残っています。

それではラジオ番組「ひとつぶの青春」の最終回で、本人がエンディングに生で歌って番組とお別れした思い出の曲でもあります。
松田聖子で「HAPPY SUNDAY」を聴きながらお別れしたいと思います。

関連記事

  1. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第7回
  2. d44_4273 【フォトレポ】「palet LIVE 2016 ~NEXT DI…
  3. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第52回
  4. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第12回
  5. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第39回
  6. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第31回
  7. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第44回
  8. 20150428_小林秀樹様24611 【インタビュー】歌うドラマー小林秀樹「はじめの一歩」と「新たな一…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. titleimg2
  2. ×9438
  3. 繝九Η繝シ繧ケ蜃コ縺予_DSC0650
  4. FAKY
  5. m.c.A繝サT

特集記事

  1. 5人の天使たちの救済にあなたもはまってみる?! 東京セラフィム、その魅力を紹介!!!!! C4478674-4B16-45E3-99D0-B30C95496738
  2. とある日の、山川陽彩のライブの模様。ここへ記そうか。 S__7831614
  3. 加藤万里奈 インタビュー 加藤万里奈写真①
  4. YURAサマは言った、「明るい未来を想像するのが苦手な人は、僕に触れてください」と。YURAサマがライブを通して示した明るい未来計画。 繧・i縺輔∪・
  5. 1st全国ワンマンツアー「GOLDRAINTOUR2021」へ向け、CHERRY GIRLS PROJECTの優希瞳と真汐里緒が見どころを語ってくれた。 147-2G

スポンサーリンク

Push!!

  1. 5人の天使たちの救済にあなたもはまってみる?! 東京セラフィム、その魅力を紹介!!!!! C4478674-4B16-45E3-99D0-B30C95496738
  2. とある日の、山川陽彩のライブの模様。ここへ記そうか。 S__7831614
  3. 加藤万里奈 インタビュー 加藤万里奈写真①
  4. YURAサマは言った、「明るい未来を想像するのが苦手な人は、僕に触れてください」と。YURAサマがライブを通して示した明るい未来計画。 繧・i縺輔∪・
  5. 1st全国ワンマンツアー「GOLDRAINTOUR2021」へ向け、CHERRY GIRLS PROJECTの優希瞳と真汐里緒が見どころを語ってくれた。 147-2G

New Comer

S__17334314 UNCLOCK LOVER(頼田陵介)インタビュー!

自分が動ける限り、UNCLOCK LOVERの音楽は鳴り止むことはないです。10月に行ったワ…

LINE_ALBUM_1027_211112_3 魔法少女から女子高生、不思議の森の少女まで。燃えこれ学園「無観客ライブ配信 ソロ曲祭り!」で見せた、メンバーそれぞれの個性映えたパフォーマンス

 燃えこれ学園が、月2回のペースで行なっている「ライブ配信」。10月27日(水)に行ったのが「無観客…

LINE_ALBUM_2021.11.03 速報分_211114_22★ 「振り返るな 目を逸らすな」。共に”希望の行方”を求めた船に乗り込め。Risky Melody、全国ツアーがスタート!

 11月3日(水)、Risky Melodyは渋谷CLUB QUATTROの舞台に立っていた。この日…

PAGE TOP