「写ルンです」のレンズ×デジタルライカ×銀座(2)
みなさんこんにちは。
イメージングディレクター/フォトグラファーの芳田賢明(よしだ たかあき)です。
ラジオのレギュラー番組だと思っていろいろ書いてみる、連載「memorygram」第13回です。
前回は「『写ルンです』のレンズをデジタルライカに付けて銀座を撮ってみた」ということで、GIZMON UtulensをライカM10につけて、日没2時間前の雨の銀座を、暗さと戦いながら撮ってきました。
そこで思ったのは、やはり「晴れた昼間に撮ったらどうなんだろうな」ということ。
なので、撮ってきました。
今回は「『写ルンです』のレンズをデジタルライカに付けて銀座を撮ってみた・晴れた昼間編」です。
すごいなと思ったのは、順光で撮ったときの色の乗り方。ちょっとポジっぽい。
一方で、逆光になったり、強い光がまっすぐ入ってくるような状況は相当厳しい。
上の写真は補正後なのですが、撮ったままだと
真っ赤です。退色しまくったポジみたいです。
このあたりの写真が赤くなっちゃってる。
レンズコーティングって大切なんだね、と実感。
さすがにここまで色がダメになっちゃうとポートレートは厳しいなぁ。
ちょうどいい塩梅で光が回る状況では
ちょうどいい感じ。フィルムっぽさもちょうどいい。
曇りくらいで撮るのが一番いいのかなぁ。
そしてやっぱり画になるのは
コントラスト。
好きなんですよね、光が横から入る感じ。
またそれによって、ビルに反射した光が思いがけないところから差すのも好き。
というわけで、一通り撮って満足(笑)。
前回は曇天(というか雨)、しかも夕方という環境だったので、十分使えるという判断になったのですが、昼間に逆光気味の光が綺麗に使えないと現実的に厳しい。
そうなってしまうと、相当限られた用途、条件でないと使う場面はないかもな…と。
どんな撮影も、全て貴重な一瞬を求めているので、リスクのある方法は取れないですからね。
【プロフィール】
芳田 賢明(よしだ たかあき)
イメージングディレクター/フォトグラファー。
「クオリティの高い撮影・RAW現像で、良い写真を楽につくる」をテーマに写真制作ディレクションを行っている。撮影ではポートレートや舞台裏のオフショット撮影を得意とする。
Webサイト…https://atmai.net/
Instagram…https://www.instagram.com/takaaki_yoshida_/
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