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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第45回

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音楽に意識して触れるようになったのは小学校の高学年になった頃でしょうか。

家族の影響が大きかったのですが、ジャズやフュージョン、クロスオーバーといわれるジャンルの音楽がいつも身の回りにありました。
そのせいか小学生の時の「将来の夢」には「自分のジャズグループを作って武道館でコンサートをする」でした。
当時としても珍しい夢を持った少年でしたね。

中学に入学する頃には地元のライブハウスに出入りするようになり、初めて体験するアンダーグラウンドな世界に飲み込まれていきました。
そんな中、地元横浜に新たなライブハウスが誕生しました。
今はなくなってしまったバンドホテル(山下町の老舗ホテル)が経営するライブハウス「シェルガーデン」です。
ローカルTV局「TVK(テレビ神奈川)」でライブ情報がヘビロテで告知され、そこには名のあるロックバンドが頻繁にやってきました。

東京まで行かないとなかなか観る事の出来ないグループたちが沢山出演している情報をみて、それまでは小ホールで行われていたロック系のライブを身近に観られるようになったのです。

まだまだ世の中はそんなに開かれた現在のような時代性とは違います。
どちらかというと閉鎖的な、特にロックはまだ不良の音楽のイメージが残っている時代です。
そんな時代にTVKはロックに注目する番組を放送している数少ないチャンネルでありました。
毎週、公開収録したロックバンドのライブを発信する番組「ファイティング80’s」
この番組の公録は応募制で当選するとそのライブを観ることが出来る、少年にとっては正にありがたい番組でした。

情報も少ない時代、雑誌「ぴあ」のライブハウスのスケジュール情報やアーティスト一覧をみて、バンドについて少しでも情報を得ようとしたり、各地のライブハウスを覚えたりしました。
雑誌とラジオ、テレビ、フライヤーなどしか情報を手に入れるすべがなかったのです。
今でこそどこにでもあるフライヤーも当時は手作りのものが多く、特にロックのジャンルはライブ入場時に配られるピンポイントの情報に価値がありました。

当時、好きだったARBやTH eROCKERSは「シェルガーデン」で観ました。
その前はロック系のライブを唯一行える横浜教育会館という伝説の小さなホールが唯一のライブ会場でした。
そこから出来立てのライブハウスに移動して雰囲気も一気に変わり、横浜の音楽が次の時代に入った瞬間だったのです。

横浜は戦後、ハマジル、ハマチャチャを代表するように、ダンス倶楽部が先駆けて作られました。
もちろん米軍のキャンプが数多く作られた影響です。
米軍キャンプの中で日本の若いミュージシャンは演奏をし、アメリカンミュージックや本場のロックなどの実際を初体験しました。
ロック、ブルース、ソウルなど、ビッグバンドJAZZやラテンのダンスミュージックからいち早く様々な音楽が流れ込んできました。

子供の頃からフェンスの向こうにあるアメリカを眺めておりましたので、その他のエリアの方とは違う感覚を自然に身に着けることになります。
横浜といっても中区、西区などを中心にキャンプがあるので、そのエリアに行かない人にはこれまた遠い世界のお話になりますが。

子供の頃の話なので、おこづかいでやりくりしないといけない訳です。
とにかく欲しいのはレコード。
興味のあるバンドのレコードを一枚でも多く聴きたい。
でもそれを買ってしまうとおこづかいは一気に無くなってしまう。
それと同じようにライブを一本観に行くとおこづかいがなくなってしまう状況になります。
しかし、我が家の特例が、コンサート(ライブ)に行く際は特例として入場料程度の補助をしてくれたのです。
なかなか頻繁にいく事は出来ませんが、会場で知らない人と話してちょっとづつ横のつながりを作り、
大人の人たちの仲間に入れてもらう事によってライブの出入りがしやすくなったり。小さな社会勉強をしていた訳ですね。

「シェルガーデン」の開店を機に、横浜市内にもライブハウスが徐々に増えていきました。
横浜スタジアムの横にある「7thアベニューサウス」は古参のライブハウスになり、現在も営業をつづけております。
それ以外にも大物もやってくるライブハウスが誕生しました。

もともと、横浜はJAZZのライブハウスが多く、有名な店が多数あります。
一般にイメージするサウンドだけでなく、アバンギャルドで攻めた演奏を聴けるJAZZハウスが一番の老舗だったりするところが横浜の層の厚さだと言えるところです。

そのような環境で育ったので、いち早く音楽を浴びるような日々に埋没していたのです。
ヒストリカルなお話を初めてしまいましたが、ざっくりした生い立ちというかスタートはそんな感じであります。

時代を飛び越えて40年。
結成40周年を迎えた「シーナ&ザ・ロケッツ」
ここ数年は大切なライブにお招きいただいたり、大切なシーンに立ち会わせて頂いております。
NHKでシナロケのヒストリードラマが放送され、時間の流れは大きな波のように感じましたが、
やはり40年続けてきた巨人ロックバンドは何の迷いも躊躇もない活動を続けているのです。

少年時代にシナロケと出会って、共に時間を超えて来た事だけが事実みたいなものですが、いつまでもロックである人生をリスペクトいたします。
今だから聞かないといけない曲。
朝ドラでも本編中のBGMで使用されたらしい名曲をご紹介します。
シーナ&ザ・ロケッツで「ユー・メイ・ドリーム」

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