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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第9回

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昨年末より年明けにかけて異様なバタバタが続いており、新年を迎えるにあたって髪を切りに行く暇もありませんでした。
新年はこざっぱりと迎えたかったのですが…ゆとりのない年末を過ごしておりました。

年も変わって新年になっても状況は変わらず、早々よりバタバタは展開されるのでありました。

それでも1週間ほど経ち、仕事の合間にちょこっとだけ時間がとれるタイミングを見つけました。
たまたまその時に、地元で30年以上行っていなかった老舗バーバーの近くにいたので、久々に行ってみるかと懐かしい店に向かいました。
お店の前を通りかかることはいくらもあったので、きちんとお店が存在していることは確認しておりました。

懐かしい(改装されていますが)扉を開いてみました。
さすがに時の流れは遥かなもので、マスターも昔のままで存在している訳ではなく、必要な年輪を重ねた出で立ちで迎えてくれました。
自分も年を取れば、当然周りの人も年を取る訳ですね。再認識。
あまりに時間が過ぎていたのでイメージは昔と大分ちがっておりますが、口から出てくるぶっきらぼうな口調はその当時から変わっていなかったので一安心。
こちらのお店のスタイルが変わっていないことを期待していたのですが、言うに及ばず昔のままのスタイルでヘアカットは進んでいきます。

先ずは洗髪から。
美容室ではふつうですが、頭を後からシャワーベイスンに収めるタイプ、これは理容室ではかなり少ない洗髪のスタイルなのですね。
座っている椅子を180度反転して、後ろに背もたれを倒して洗髪するスタイルは、30年以上前ではメンズサロンではなかなかに珍しい、かなりトッポイこだわりだったはずです。
その形は今でも変わらず、カット前に洗髪をし、それからカットに入ります。
カットもはさみオンリーでバリカンは使わない(リクエストがない限り)スタイルもそのまま。

洗髪、カット、顔剃りが終わると再び洗髪。
う〜む、贅沢なサービスなのです。
そして仕上げて貰ってコースは終了です。

お会計をしながら30年ぶりに来たことを伝えると…そう言うんじゃないかと思ったのですが、やはり「触ったことのある頭だ」との事。
多分そうだろうなと思いましたが、そのセリフが聞けるのは嬉しい事です。

話せば、地元の老舗なので、同級生が今でも何人も通っているとの事。そうだろうなぁ。

するとマスターの口からビックリな事が!
今月いっぱいで閉店するそうで…。

なんちゅ〜こっちゃ!
何か呼ばれたようにこのお店に来たのですが、まさかそんな事になっているなんて。

いろいろと話を聞くと、そろそろそういう時期だったんだなと納得はしましたが、それにしても何たる偶然なのか、運命なのか。
最後に自分としても話が聞けて、カットしてもらって、懐かしさと時の流れを確認することが出来て良かったです。

まさに我々世代が地元でやんちゃしている頃の、一世代ちょっと上の兄貴みたいな存在感だったので、いまだに仲間内も可愛がって貰っている訳ですよ。
そんな人も早めとはいえ引退するような時がやって来たのですなぁ。感慨深いものがありますよ。

実は3年ほど前に、25年以上通っていた理容室が閉店してしまい、その後、床屋難民であちこちのお店に行っているのですが、ここというところにたどり着けずにおりました。
今回、このお店にやってきて、久々に「やっぱここはいいな〜」と思った瞬間に閉店のお知らせを聞く事となり、なんとも複雑な心境になりました。

まだまだしばらく、床屋難民生活が続くのでしょうか…。

新年早々に、いろいろな心境になってしまった理容室紀行となりました。

こんな心境の時に耳の奥で鳴っている曲は…TOTOの「Africa」なんだなぁ。

https://www.youtube.com/watch?v=FTQbiNvZqaY

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