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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第65回

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今年の夏は…

びっくりしました。
ここ最近の暑さはなんなのでしょうね?
5月だというのに最高気温が35度を超えた場所があるなんて、今までの常識では考えられない状況になってきました。

まれに、極端に暑い日や寒い日があったりすることはありましたが、慢性的に異常事態が起こるようになるとは。
東京も30度超えが続いております。まさに「なんじゃそりゃ」です。

昨年の夏の事を思い返してみると、毎日の尋常じゃなく暑い日々が浮かんできます。
あの日と同じような暑い日が…
昨年は今の気温にさらにプラス10度とかだったけど。

ニュースなどでも「まだ体が暑さに慣れていませんのでご注意下さい」と言っております。
うむうむ、そうだった。昨日も家を出て歩いているだけですぐに汗が浮かんできました。
アスファルトの照り返し、直接降って来る太陽照射、風も吹かない熱だまり…
ちょっとした坂を上がっているだけでめげます。こりゃぐったりしちゃうね。
今はショットの暑さなので、数日我慢すればという気持ちで乗り切れますが、毎日続く夏を思うとこれまたぐったりしてしまいます。

自分がヤングジェネレーションだった頃を思い出すと、どうだったでしょうか。
もちろん夏は暑かったです。気温を記録した日記などある筈もないので、あの頃がどんなだったかは正確に定かではありません。
肌感覚としてあるのは、いまのように熱がこもったまま澱んで動かない、みたいな感じはなかったですね。

これ都市部では特に感じます。でも20年位前、スーツを着て営業で回っていた頃、特に熱く感じたのは新宿、池袋、秋葉原。
見事に営業で回っていた場所だけみたいですが、他のエリアも回っていましたのでこのエリアの温度差はハッキリと感じていました。
他には東京都下や神奈川、新潟なども行ってましたね。
同じ山手線圏内でも特に暑いエリアが先ほど挙げた場所です。熱のこもり方が半端ないんですね。

この当時はちょうど体を壊して入院した翌年とかの話です。
営業中もコンディションの変化があると如実に分かるので、このエリアに入ると暑さで少し具合が悪くなったりしておりました。
なので、休憩できるポイントやクールダウンできる場所などにも気をつけていたことを思い出しました。
その辺りの時期から、確実な温暖化が注視されはじめ、身に起きる現象としての温暖化の影響が出てきたのですね。
何年後には平均気温が数度上がる。こんな風に言われても大した事はないような気持でいましたが、それは大いなる間違いだったと気づきます。

人間に与える影響もさることながら、環境に対して与える影響は更に甚大なものなもかもしれません。
その昔は「限りない資源を大切にしましょう」という説得力のないスローガンがありました。
それがいつしか「限りある資源を大切にしましょう」に変わりました。
世の常識も時と共に進化変化いたします。

以前は冗談のように、将来は日本も亜熱帯化してジャングルが出来るようになる、なんて言われても、まさかとしか思いませんでした。
でもいよいよリアルにその現象が起き始めている訳です。
今、手ごたえとして感じるのは四季の破壊です。5月に30度が続いたり、冬に暑い日があったり、夏に10度なんて日があったり。
確実に昔はそこまで極端な現象は起きなかったです。
1回2回ならまだしも、このような連続した現象は私の記憶にはありません。

夏に友人たちと旅行に行った時の事を思い出してみても、もちろん暑かったし日焼けもガンガンしていました。
でも海で直射を浴びても過ごせないような暑さや、具合が悪くなるような事はあまり記憶にありません。
暑くてもどこかで夏の暑さを満喫できる余裕みたいなものがあった気がします。

単に夏を楽しもうというだけじゃなく、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通りに、季節の移ろいは肌で確実に感じられるものでした。
八月の終わりが近づくと、海に行っても海水温は確実に下がっていて、泳ごうという気持ちにはならなくなったものです。
ビーチの人影も減り、夏の終わりを感じる大切な瞬間でありました。
そうやってメンタルを鋭角なものに鍛えて、時間や空間の楽しみ方を学んでいたのですね。

それこそ昔ですが「光化学スモッグ」なんてものがあって、夏は毎日天気予報で注意報を流していました。
若い人たちは知らないし想像も出来ないでしょうね。
子供の頃、近所のプールに行くと、そのスモッグの影響で目がチカチカしたり空気を吸い込むと苦しくなってゼイゼイしたり、どうしてなんだろうと思ったことは忘れられません。
まだまだ高度経済発展中で公害問題などが山のように発生していたのでした。
東京近郊や大都市部での環境破壊がピークだった時代です。多摩川を代表に川はどこもヘドロで汚染され魚が住めない環境になってしまいました。

おっと、なんだか説教臭い話ばかりになってしまいました。
環境問題は大分改善されましたが、ヒートアイランド現象は深刻化しております。
先日も同世代の方と話していた時、駅から家までの間に土を踏むことがないよね、という話題が出ておりました。
昔は靴の泥を落とすための道具が玄関にあったりしましたね。そういえば見なくなりました。
お庭のある方は分かりませんが、マンションなどで暮らしていると公園や花壇、並木とかでしか土には触れられません。
最近は畑を借りたりして自家菜園を作ったりするのも流行っておりますが、そうでもしないと土に触れる事がありません。
この状況はヨーロッパのような環境先進国などに行くと、明らかな差を感じる事象だと思います。

さてさて、今年の夏はどうなのでしょうね?
昨年夏にお台場で1週間ほど開催されたフェスを思い出します。ピークで暑かった。
昼帯に屋外でのライブが2日あったのですが、イベントスタッフがバタバタ倒れたり具合が悪くなる人が続出していました。
でもそれほど暑かったのです。40度近くありましたから。

そんな日がこれから来るのでしょうか。今日も30数度の予報が出ております。
みなさん、体調には注意して活動いたしましょう。

そんな暑い日に聴かないといけない、暑さを吹き飛ばす1曲は。
Velvet RevolverでSucker Train Blues。

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