「東北への思い」
5月の終わりに、イベントで仙台へ遠征しました。
東北には機会に恵まれず、行くのは初めて。
ようやく巡って来た機会であります。
東北へは、それぞれに想うところがあるかと思います。
東日本大震災から6年、あの年の3月11日は忘れることは出来ません。
その日、当時会社のあった新宿方面に移動し、事務所のデスクについて間もなく地震は起きました。
天井から吊るされてむき出しの大型エアコンが激しく揺れ動き、事務所の中にいるのは危険と判断し外に退避しました。
事務所のあったビルから人々は外の通りに溢れ出し、事の成り行きを不安に思いながら立ち尽くしていました。
その日の夕方には、電車が全て停まったまま復旧の目途もつかず、行き場を見失った人たちが四谷方面から新宿駅を目指して、新宿通りを埋め尽くして歩いていました。
その異様な光景は目に焼き付いております。
都市の真ん中に取り残され、言いようのない不安に包まれました。
やがて未曾有の被害が報告されました。
日々の報道に気持ちはえぐられていきました。
復興に向けて、多くの人々が被災地に支援に向かいました。
自分は何をすべきか、立ち止まり幾度も考えました。
その時々にいろいろ考えたのですが、自分に出来ることは期が来るのを待つ事でした。
そうして時間は流れてゆき、一昨年前、一つの曲を作ることにしました。
今の活動を通して、静かにエールを送ることが出来ないか、そう考えに至ったのです。
そうして誕生したのが「Straight Lines」という曲です。
「Straight Lines」
なくしてしまったあの日の約束
思い出すことができるなら
セピア色になった風景の中へ
時間をもどしてみればいい髪を揺らす風が導く 「忘れかけてた」
懐かしい記憶に眠る 笑顔取り戻そうとどけ!遥かな願い空の果てに
悲しみなんか超えていこう
いつかそこに必ず辿り着くよ
前だけを見つめて進んでいこう
変わってしまったあの日からのこと
忘れたことなどなかったよ
もし君が迷ってしまったのなら
光を届けてあげるから頬を染めてく夕陽の中 「思いをこめて」
大切な未来への夢 つないでゆけるからとどけ!星空の果て君のために
いつでもYELLを送るから
何かなくした時も歩き出せる
そんな自分にいま生まれ変わるよ
時計が止まったあの日から 「忘れられずに」
泣きながら叫んだ言葉 胸に突き刺さるよとどけ!遥かな願い空の果てに
悲しみなんか超えていこう
いつかそこに必ず辿り着くよ
前だけを見つめて進んでいこう(作詞:大石孝次、歌:Stella☆Beats)
この曲を東北の地で歌える機会に恵まれた事に感謝しております。
少しづつ、ちょっとづつでも、この歌を届けていくことを、自分の役割と考えました。
初めて行った宮城県の海側、日本三景の松島にも参りました。
新しく整備された街並みを見て、改めて復興について考える機会になりました。
まだまだ復興には時間がかかることも改めて理解しました。
この記憶も忘れることなく、進んでいく事が大切であると思いました。
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