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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第146回

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150周年に感謝

先日、鉄道開業150年の記念行事が沢山行われました。
それに伴い、様々な番組がテレビで放映されておりました。
その中で特に興味を引いたのが寝台夜行列車の特集番組です。

子供の頃、電車ブームがありました。
国鉄のL特急をはじめ、寝台車のブルートレインなどが花形でした。

東海道線、横須賀線の沿線に住んでいたので、その路線を使用する電車は身近でした。
しかし、東北や北陸方面の列車は上野に行かないと拝むことができません。
まだまだ子供の頃だったので、上野に写真を撮りに行くのは冒険になります。
でもそこまで行けば、憧れの列車に逢うことができるのです。

L特急の車両にも新旧があり、それを目撃したいと思いました。
その中でも特に好きだったのは『雷鳥』です。
この列車はどうしても上野に行かなければ出会えない、横浜在住からすると心の距離が遥かに遠い存在でした。
時刻表をチェックして上野駅に行き、憧れの列車たちが佇む姿を写真に収める。
そんな事に心を震わしている時期がありました。

その前にはスーパーカーブームもあり、輸入車のディーラーまで電車に乗って見に行ったことがあります。
特にヨーロッパのスポーツカーのディーラーはまだまだ珍しかった時代でした。

当時の憧れの対象は乗り物が多かったですね。う~む、分かりやすくていいです。
飛行機も好きなので三種の神器が揃った感じです。

そして一番の憧れは寝台夜行列車『ブルートレイン』です。
東海道本線を毎日夜間と早朝に通るので、家の近所で見ることは出来るのですが、子供が見に行くには時間が微妙。
なので近所の写真屋さんが撮影した列車の写真を分けてもらったりしていました。

『あさかぜ』『さくら』『はやぶさ』『いずも』『ふじ』などは馴染みが深いです。
ヘッドマークは何とも言えずカッコ良かったですね。

でも最強のメインイベンターは『北斗星』です。
究極の憧れでした。
北斗星が運航を始めた頃には大人になっていますが、やはり憧れは半端なかったですね。
でも長距離寝台列車の旅に出ることはなかなか機会がなく時は流れました。
北海道に行く機会も出来ましたが、やはり飛行機を使用することばかり。
九州に行く時も仕事でしか行っていないため、利用するのは新幹線か飛行機でした。

そして時は流れ2001年9月。
911の事件があった2日後に私は倒れました。
その日は生死の境を彷徨い、どうにかこちらの世界に踏みとどまることができました。
入院、そして退院後に思ったことがあります。

その頃、上野~北海道路線にはカシオペアが走っておりました。
ず~っと憧れていた寝台特急。
ここで死んでいたとしたら乗ることなく終わったのだと。
一度きりの人生で悔いを残すのはよくない!

それに気づいた私は「東京脱出作戦 in カシオペア」というミッションを計画しました。
カシオペアは確か16時台に上野駅を出発して札幌を目指します。
そして全車両寝台室はツイン使用。
カシオペアで寝台の旅をするには1人でも2人分の費用が必要なのです。

問題その① 金曜日の16時はまだ普通に仕事中である。
解決策 打合せで出かけます。ノーリターンです。
問題点 仙台付近を通過中に会社より電話連絡がありました。
車両のデッキに電話などができるスペースがあったのでそこで通話。
しかし、車内アナウンスが入ると困るのでヒヤヒヤしてました(笑)

問題その② 2人分の部屋使用料
解決策 当時のカシオペアには出発14日前に部屋の空きがあった場合1人分に数千円プラスでシングル使用ができる、シングルユースのプランがありました。
出発予定日の14日前に会社の最寄り駅のみどりの窓口に行って申請すると、そのプランがあまりにマイナーだったため、駅務員さんが知らなかったのです。
そのプランを調べて空き状況を見て貰って、なんとか部屋を確保することが出来ました~!

札幌での宿泊先と帰りの航空券を押さえて、2泊3日(1泊車中)のミッションが完成されました。
時期は12月のど真ん中。
札幌では妹分と1日デートの予定も組んで、完璧なプランを決行いたします。
憧れの列車の旅がお膳立てできました。
後は出発日がやってくるのを待つばかりです。

っと、いよいよこれから旅立ちなのですが、それは次回の講釈で。

それでは旅立ちにピッタリの曲でお別れです。
Doobie Brothersで『Long Train Runnin’』。

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