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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第97回

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下町探求編

先日、先輩より連絡がありました。
「墨田区の居酒屋に行こう」という指令。

お店が開店してすぐに行かないと入れない確率が高いので、早めに出発します。
この手の指令には都合さえ合えば従順に従うのをモットーとしております。

ですので、早朝より働いていらっしゃるみなさんと同じ位の時間で仕事終わりにし、目的の駅へと向かいました。
簡単に言うと夕方早め。学校帰りの学生も見受けられる時間です。

江東区と墨田区の辺り、いわゆる下町の香りを感じられるエリアには、昔ながらの居酒屋や小料理屋などが数多く点在しています。
日本橋側は中央区、台東区。隅田川を挟んで古くは「川向う」と言われる側が墨田区、江東区。
下町文化が現存している江戸の残り香を感じられるエリアです。

以前に、深川江戸資料館の中にあるホールで開催されたイベントの手伝いに行った事があります。
地元密着のイベントで朝から夜まで行われました。
そのイベントの打ち上げが近所の小料理屋さんで行われお邪魔したのですが、地元町内の親分的な存在の小父さんを筆頭に、ま〜ビックリするほどの縦社会。
これはそこにいる多くの人が地元出身の地の人なんですね。故の正に「向う三軒両隣」の文化がしっかりと根付いている訳です。
よそ者(手伝いなんでね)の自分はそこに居るだけで、何故か小父さんに掴まって説教をされるという、下町の洗礼をしっかりと受けました。
これもまた下町の良さである訳ですね。

富岡八幡宮の近所にあるこれまた有名な居酒屋に以前行った時は、15時のオープンじゃないと入れないとの話を聞いて、14時半から並んだことがあります。
「郷に入っては郷に従え」なのでね。素人はローカルルールを守らないと。
開店して一瞬でコの字の大きなカウンター2つが満席に。噂とおりの迫力でした。

今回行くところも店の奧まで長いカウンターがず〜んと伸びている造りのクラシカルな佇まい。
名物の煮込みを目的に伺いました。

ここの煮込みが出汁に甘味があり具はマルチョウのみを使用しています。
本当かって、それ以外の部位が入ってないんだから間違いないでしょう。あとはこんにゃくのみです。
いやはや、これは美味い。シンプルなだけに味に濁りやけれんみは一切ないのです。

なるほど、早い時間にスクランブルがかかった意味が分かりました。
お店に並んで入るのではいつになるか分からない、居酒屋ですからね。みなそれなりに長っチリですので。
それにしてもこの煮込みは無性に食べたくなってしまうような逸品です。

他のメニューもシンプルイズベスト。実直な品書きですがいつでも食べたいモノが揃っております。
だから毎日来るような常連がやたらと多いのでしょうね。そんな顔ぶれがカウンターを占拠しておりました。
ここでも、ご店主の先輩であろう方が2名ほど人を引き連れて、カウンター中央で大いなる先輩風を吹かせております。
でもそれも決して嫌味なわけではなく、店に活気を与え笑いながら答えるご店主の表情をみれば和んでくるのですね。
但し、声だけはデカく言葉使いはぞんざいでしたけどね。

締めに煮込みのお代わりをして、その店を後にいたしました。

店を出て大通りを真っ直ぐ進むと隣の駅まですぐなのですが、そこにまた日本三大煮込みと言われるお店があります。
折角なので(まだ時間も早い)寄ってみましょう、という事に。

ここも開店に来ないと並んで待たないといけない人気店です。
名物の煮込みは独特で濃厚な出汁タイプです。先ほどのお店とは真逆ですね。

ちんちんに熱く沸き立った状態で提供されます。これがいいですね。
この近いエリアの中で、独創的な個性が発揮されている事に、下町の真価を感じる事が出来ます。
食べ進む途中から注文しておいたバゲットを出汁につけながら食べます。洋食を食べている感覚ですね。これも良し。

コロナ禍で人の流れが変わってしまっておりますが、いよいよ飲食店の営業時間の制限もなくなり、元のように戻れる感じになりそうです。
もちろんこれからもコロナに用心しながら、楽しい食事が出来るようになることを望みます。

やはり楽しく笑いながら食事が出来る喜びは、なにものにも代えがたい時間なのです。
楽しい夕べを心待ちにしております。

それでは本日の1曲。
初期のRCサクセションの名盤「楽しい夕に」に収録されております。
RCサクセションで「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」をどうぞ。

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