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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第40回

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初めて鰯の美味さに涙する

ここ最近、なんのかんのと仕事の忙しさに流される日々が続いておりました。
つい数日前までも、かなりなピークの忙しさで久しぶりに地方で4日程過ごすような日々でした。

地方都市で過ごすのはエキサイティングで毎回楽しみにしている、非日常性のイベントであり、出張や遠征の楽しさであります。
しかし、今回は今まで少し違うフィーリングで日々を過ごし、今までとは違うシチュエーションと立場での側面があったので、地味に大変な出張イベントの日々でした。
朝から夜までの現場仕事。大勢で動かしているイベントでありましたが、自分がそのパーツとして担う事柄を自覚して参加する、今までとは違う責任の下の仕事でありました。
そのせいか、夜のお楽しみのタイムがひたすら楽しいだけの時間でもなく、現場の延長線上ながらも深い時間までやっちまった的な過ごし方となりました。
当たり前ですが仕事の延長。日頃の打ち上げでは、打ちあがる側と打ち上げる側の両側の立場が多いので、適当な緊張感で楽しめるのですが。

今回は毎日スイッチの入り方が違い、いろいろな立場で打ち上げる気分がないまま深酒ばかりが過ぎていき、最後に帰る時までダメージばかりが残る始末。
年を取ったせいかもしれませんが、そろそろ自分を見つめ直す時期が来たのかもしれません(笑)

忙しい日々は続いておりますが、ようやくサッパリと一日休みを取りました。
また日常に流される毎日に埋没していくのですが、そんな中、久しぶり自分の為に晩飯を考えて買い物をするみたいな時間が取れました。
最寄りのスーパーマーケットに行って、食品売り場を回りながらメニューを決めます。

今日は定番の鍋でも食べようかと必要な野菜を選んで、その先の魚売り場へ。
こちらの魚売り場では獲れたての鮮魚を好きな形にさばいてくれます。
そのサービス時間が終わってしまうくらいのタイミングだったので、行った時には終了しておりました。
そのかわりに、さばく対象だった魚がある程度の処理をした状態でサービス価格で販売されております。

いつもこちらでは鯵と鰯を購入するのですが、鰯のパックが半額で並べられております。
うを〜!っと、二尾入った鰯のパックを素早くゲットしました。
ワタまで取った状態の鰯です。そこから先の処理は自宅で行います。

自宅に戻り調理開始。
とにかくキラキラした皮の身はプリッとした感じの鰯であります。
鍋の準備をし、続いて鰯の調理に入ります。
中骨を取り出し、身の端の小骨などを処理して皮を剥ぎます。
下処理が終わった身を食べやすいサイズに切って小鉢に盛り付けます。
二尾分を調理して冷蔵庫にしまい、他の作業に入りました。

ちょっと久しぶりになりました自前の料理が出来ましたので、晩御飯を食べます!
本日の鍋をよそいつつ、お刺身にした鰯を食べました。
合わせるお酒もいいですよ〜!
滋賀の銘酒「松の司 純米吟醸 楽 しぼりたて生」

そしてプリプリした鰯の身を頬張ると…
なんだこりゃ〜! 鰯の旨みの香りが口に広がって肉厚な歯応えに旨みの香りが鼻に抜けていかずに余韻が半端なく残ります。
憤死してしまうので松の司を口に送り込みますと、ピストン式に酒の香りに旨みの香りが押し出され、お酒の複雑な美味さと溶けあうのです。
このお酒「楽」は松の司らしい甘さと辛さが交わった絶妙な味わいと、スピアー的な鋭い辛みと出しゃばらない純吟の香りに生酒の甘味が楽しめるコスパのよいお酒なのです。
それもさることながら、とにかく鰯が奇跡的に美味かった!!!
鰯の美味さを極限的にまとめた、まさに旨みの塊のような衝撃!
身を噛みしめながら過去最強の美味い鰯の味、醤油の味わいとワサビとの劇的マリアージュに冗談ではなく涙が溢れました。
鰯をこれほど美味しく感じたことはなく、また期待以上の美味さに命をいただいている有難さと喜びを素直に感じました。

何と美味しい鰯だったのでしょう。
言葉はありませんが、これを表現しなければいけないと思い、慌ててこの文章を打ち込んでおります。
ここしばらくの生活が、大分に非日常性が固まったような数週間だったので、これほど無自覚にPureで素朴な旬の素材に巡り合い、忘れてしまっていた大切な感覚を思い出させてくれました。

本当の素材の最強のありかたとは、ショッキングなまでも簡単に素材の美味さを感じられるタイミングが教えてくれるのだという事。
ここから梅雨時期まで鰯は更に美味しくなっていきます。
昨今、鰯が乱獲やクジラによる大量消費などのせいで減ってきてしまっておりますが、それでも脂を付けた活性の上がった鰯は日本の周りを元気良く泳ぎ回っております。
こんなに美味しいお魚が今食べることが出来る事、ぜひ皆さんも見逃さずに体験していただきたいですね。
旬の時期は、他の季節より素材も安くなっていますので。

この鰯体験で聞きたい曲は何かな〜〜〜〜ぁ。
仲の良い人たちと季節終わりの鍋を囲んで、ワイワイ楽しみながら聴くのとかにお薦めなアルバムです…

大瀧詠一「A LONG VACATION」

以前、鍋に合うJAZZアルバムはご紹介したと思います。
今回は邦楽Ver.ですね。
ちょっと大人の世代の好みかもしれませんが、聴いたことのない人には日本の音楽の中で知らなければいけない一枚のアルバムです。
この機会に、ぜひ先生が残した名作に触れてみて下さいね。

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