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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第152回

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『ここ12年を振り返るきっかけが…』

先日、12年前に同じ会社に所属していた元同僚から11年振りに連絡が来ました。
さすがに時間が経っていたのでビックリしました。
おかげさまでお互いあまり変わりなくここまでの時間を過ごしていたので安心しました。

さてさて、12年前はラジオ番組などの制作やパーソナリティーなど沢山やっておりました時期でした。
業界で出会った取引先の中にも、番組リスナーさんやイベントに来場いただいた方などがいて、嬉しいやら恥ずかしいやら。
広そうで狭い業界なので色々な事があるのです。

ラジオの制作をしていた時に、元アイドリング第1期のメンバーさんの番組を制作いたしました。
それが初めてアイドルさんとがっつりお仕事をする機会となりました。
番組の制作をはじめ、テーマ曲の制作やCDの販売、イベントの運営などなど。

アニメ、映画、ゲーム、声優などの仕事がメインだったので、同じようでちょっと違うアイドル現場の最初の修業でしたね。
ホリプロのマネージャーさんが色々と手配や準備をしてくれて、松竹芸能のマネージャーさんにも多々お世話になりました。
その辺りの経験やコネクションなどが後に色々と助けになりました。

所属していた会社を退社して、その年の秋から短期でアイドルグループのアルバムの制作とワンマンライブの制作の仕事を受けました。
ここからアイドル業界での仕事が本格的に始まりました。
手伝っていた会社や現場などの関係でその後にアイドル運営の会社に入ります。
もう一昔前の話になっちゃうわけです。あっという間だったですね。

その事務所で最初に携わったのが「愛乙女☆DOLL」というグループでした。
先日、そのグループの現体制のメンバーの卒業ライブに行きました。
最初に出会ってから12年。メンバーの遍歴はありましたがずっと休まずに続いておりました。

昨年、活動を終了した我がSTELLABEATSも、元々は愛乙女☆DOLLの研究生から派生したユニットです。
切っても切れない縁があるグループが、一旦とはいえ活動を休む形になるのには感慨深いものがあります。
自分が制作した曲も2曲ありますので、想い入れも沢山あります。

ライブは大きなホールで開催されました。
当然のことではありますが、会場は関係者やOGなどはじめとした、昔なじみの同窓会のようでした。
もちろん懐かしいお客様にも大勢会えて嬉しかったですね。
同じ時間を過ごした同志でありますから、再会の喜びもひとしおです。

ライブはとても良く完成された素晴らしい内容でした。
同じフィールドで仕事をしていると、なかなか他のグループのライブを観る機会がなかったりします。
久しぶりにたっぷりと完成されたライブを観られてとても嬉しかったです。

ライブ終了後に気付いたら後ろの席には昔馴染みの姉妹グループのメンバーが揃っていました。
また、会場のあちこちから懐かしい顔が手を振ってくれたりと、時間が戻ったような気持ちになりました。
関係者さんも様々な仕事をご一緒した人ばかりで、全て昨日のことのような気持ちになりました。
時間だけは確実に過ぎているんですけどね。

グループのOG達とは過ごした時間が長い分、いろいろな気持ちになりました。
みんな大人になりましたが、それぞれが元気に頑張っているのは嬉しいものです。

今回のライブで12年が過ぎたことを改めて認識するきっかけとなりました。
12年といえば干支が一周する訳で、来年は新たなスタート地点に戻ります。
色々な事が清算されるタイミングのようで、これからまた様々な事が起きるのかもしれません。
12年前は震災があり、その後には想像もしていなかった世界を巻き込む事態が待っていました。
それを思うとなかなかに重たい12年でもありました。

ここから卒業したメンバーは新しい歩みを始めますね。
この先に何が待っているのは誰にも分かりません。
以前、このグループに創った曲「Heatup Dreamer」では歌詞の中に「明日を目指せ」というワードがあります。
前進すること、これがいつでも大切なんですという願いを乗せて創りました。

STELLABEATSにも同じ想いを乗せた曲があります。
メンバーの前途に光が差しますように。
そんな気持ちを乗せてこの曲を贈りたいと思います。
STELLABEATSで「Sparkle Stories」

https://youtu.be/GNI2OLq_-2Y

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