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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第110回

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A LONG VACATIONをめぐる冒険

今から40年前に大瀧詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」が発売になりました。

それを記念して、現在世の中は久しぶりのナイアガラ音頭よろしくの、大瀧ブームがやってきました。

今、そのムーブメントに乗っかている世代は大瀧さんを知らない世代。
知っていてもその活動を体現できなかった世代が中心です。

いろいろと大瀧さんやナイアガラに関して語っているのは大瀧スノップのみなさん。
その方々はベテランでキャリアがあり声の大きな人たち。
久々にウンチクを語れるベストな環境が整ったので、アクティブにお話を展開されておりますね。
う~む、とても楽しそう!

氏が亡くなって久しいですが、現役でその功績を称えられるのが嫌いなシャイマンの方の場合、このような後の祭りにならざるを得ないのが残念です。

はっぴいえんどが復活することは有り得なかった訳ですが、松本隆先生の作詞活動45年記念のイベント「風街レジェンド2015」。
こちらのイベントを拝見させていただきました。
松本さん、細野さん、鈴木さんの3人によるはっぴいえんどナンバーのライブ。
さすがにリアルでは体験していない世代としては感動いたしました。
とはいえ、大瀧さんがご存命だったとして叶わない4人での復活は寂しいものであります。
それでは生はっぴいえんど(細野さん曰く「おじいちゃんはっぴいえんど」)はありがたく思いました。

当然のことながら、当時のA LONG VACATIONというアルバムは革新的なサウンド、ヴィジュアル、コンセプトと、新機軸の揃った名作として誕生しました。
ナイアガラサウンドのファンのみならず、多くの人たちへ影響を与えることになる名作となりました。

それに伴って、制作者側は新たなる苦悩も生みだす訳です。
でも生みの苦しみは、新たなる展開への道しるべのようなものなのかもしれません。

提供者としての作曲やアレンジは時代の香りとなるべく、秀逸な作品が数々生みだされていきました。
80年代を生きた人間として、大瀧さんによってその時代に産み落とされた作品たちが、自分の血となり肉となっていったのは私だけではないはずです。

青春の香りとA LONG VACATIONがシンクロしている人は多いはずです。
今、CDを買う世代というのも、その時代の人たちがが大勢を占めていたりします。
懐かしんで聞くにしても、この作品は価値ある一作であることは間違いありません。

若い世代が無垢な気持ちで聞いたとしたら、どんな風に聞こえるのでしょうかね。
時代を超えて今聞いてみるサウンドは、我々はあくまでリピート体験になります。
初見で聞くことは出来ませんが、今世代の人たちには初見になる訳です。
どんな風に聞こえるのか大変興味があります。

リバイバルと言われるものも多いですが、体験していた人間にはリバイバルでも、初見の人たちには初体験です。
新しく生まれてきた作品が、どこか懐かしいにおいを感じることが多くなりました。
新しいものとして受け止め、記憶され身に染みていくのです。
そうやって音楽は繰り返されながら新しい命を育んでいくものだと改めて感じます。

ナイアガラサウンドが生み出した様々なシーンを振り返ると、なつかしさと新しさが同居していることに気づきます。
ストレートに奇麗で新鮮なものと、まじめにジョークしたり遊び心満載のウィット。
奇才でなければできない数々の面白さを、新鮮に懐かしく思います。

突然やってきたような「A LONG VACATION」40周年記念。
ぜひとも楽しんでみたいと思います。

大瀧詠一さんに関してお喋りしていますYouTubeチャンネル「spicy ch. 第33話」も、お時間がありましたらぜひご覧ください。

それではアルバム「A LONG VACATION」より、大好きな曲をお届けいたします。
大瀧詠一で「雨のウェンズデイ」。

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