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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第20回

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7月を迎え、今年も半分が過ぎ駅伝でいう復路に入った訳であります。

正直申しまして、ただいま、今年の前半を振り返っていられる状況ではなかったりしております。
この文が皆様の目に触れる頃には、多少は事情も落ち着いているかと思いますが、現在はまだ落ち着いていられる状況ではありません。
ですので、それについてのお話はまた改めてする事として、今回は普段あまり触れることのない事について考えてみます。

7月と言えば…これで検索すると一番に上がるのが「七夕」でした。
子供のころ短冊に願いごとを書いた事を、なぜか忘れられずに覚えております。(もちろん内容は覚えておりませんが)

七夕というと必ずと言っていいほど、自分の住んでいる横浜は見事に曇りが多いのです。
天の川は見たことがありませんし、仮に晴れていたとしても満天の星空は見ることは出来ません。
最近では、星空を見に行くツアーなどが盛り上がっているようで、実はそんなツアーに参加したいと真剣に思っています。
これ、現実逃避とか心をリフレッシュさせたいとかの要素がないとは言いませんが、少年時代より宇宙と星が好きなのですね。

でも、美しい星空を見た記憶はあまりないのです。
意識せずに見ていた子供の頃に比べ、思い起こせばあきらかに空に輝いている星の数は少なくなっております。
別に星が減った訳ではありませんので、それだけ住空間が明るく、街の明かりが多くなった証拠です。
確かに子供の頃は、近所の電柱についていた照明も裸電球だった時代ですから、その当時は今より星は多く輝いていました。

首が痛くなるまで空を見上げていたことがあります。
小学校の図書室で、宇宙の星雲・星座が多数載った本が好きで、何らかの授業で図書室に行くといつもその本を眺めていました。
空を見ればその星雲などが見られるのではないかと、子供心に熱心に探していたことを憶えております。
そんな時期に、我が家にも天体望遠鏡が導入されました。
もちろん、管理者は私ではなく兄のものとして。
弟というものは、すべからく共有のものとしても兄の管理下にあるものは自由に扱うことは出来ません。
実際、使い方もよく分からない子供の時分なので、それはただただの憧れのアイテムとして珍重するのが関の山です。
勝手に触れば怒られるので、いつも「いいな〜」と思いながら眺めているのでした。

ある日、月が近くにあった日に、その望遠鏡を駆使して月の観測が行われました。
兄、母、そして最後に私も、月を望遠鏡で見ることが出来ました。
その際も親切心がない(軽いイジワルね)ので、月が動いた分を修正することが出来ない自分には、欠けた状態の月しか拝むことが出来なかった記憶があります。

そんな素敵な望遠鏡があるのに、実際使用することは少なかったです。
使えばいいのに…、観測すればいいのに…、っと思っていたのですが、いつしかその望遠鏡もどこかに姿を消してしまいました。

今でも望遠鏡の専門店や専門のコーナーなどを見ると、ついつい興味を惹かれます。
でも、星をゆっくり観察する余裕が持てない現実を直視して、遠くから眺めるのが精一杯なのであったりします。
都市部で星の観察をと思っても、なかなか成立しにくい気がします。
やはり明かりの少ないエリアに出向いて、たくさんの星空を観測したいと思うのですね。
しかし覚悟を決めてその気にならないと、なかなかそれは実現しにくい事なんだなと思います。

先日の仙台遠征の際、雲が多い空でしたが、雲の切れ間に少しだけ星をみることが出来ました。
晴れていたらもっと沢山の星が見えたのにっ!と非常に残念な気持ちになりました。
スキーに行った時も空が晴れてはいなかったし、山にキャンプに行くようなタイプではないので、星空を満喫する機会はことごとくないのです。
北海道や沖縄、ヨーロッパや南方の海外などに行った時も、空に沢山の星を見ることは叶いませんでした。

そんなここまでの人生(?)でありましたが、8月に岩手の北上のイベントにStella☆Beatsをゲストで呼んでいただく事となりました。
『北上西和賀サマーキャンプ』というイベントのMusicFesのゲストです。
キャンプ(数日間のキャンプが行われます)には参加いたしませんが、そのキャンプのメニューの中に天体観測が入っております!
詳しくは分かりませんが、きっとお天気が良ければ満天の星空が待っているです!よね!
そう思うと心は既に北上に飛んで行っております!
アウトドア型ではないのですが、そんな空を見ることが出来ることを楽しみにしております。
そして、空を見ながらどんな曲が聴きたいか考えてみます。


…う〜む。
昔なら「愛のセレブレイション」(ピーボ・ブライソン&ロバータ・フラック)だったかな…。
なんともロマンティックなシチュエーションをイメージしていた若い頃好きだった曲です。

今は、なんだかその当時に戻ってというか、昔、自分の心を震わせた切ないバラードが聴きたいかもしれません。
「バルセロナの夜」(佐野元春)なんて、36年も経ったんだなと改めて思うのですが、今でもこの曲を聴くと暖かい涙が溢れてしまいます。

この曲の一節「愛してる気持は いつも変わらない」というポジティブな言葉が、ナイーブな気持ちを全てオブラートに包んで、不安や焦燥、寂しさから自分を救うキーワードとして歌われているのが、何とも青春で美しいのです。

時は経ち時代は変わっても、その時代の気持ちや想いは変わらずに記憶出来るものなんだと、時を経て確認、立証することが出来ました。
年を重ねることにはそんな楽しさもあるんだと、最近実感する事が出来るようになりました(笑)

8月、北上の空を見上げて、更にいろいろな想いを感じることが出来たら最高ですね。

今年の夏が、皆さんにとって最高の夏でありますように。

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