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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第91回

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梅雨入り

冬と春の境目を感じないまま自宅での自粛を迎え、ようやく段階的な解除と共に梅雨がやって来ました。
6月に入り、もうすぐ今年も半分が終わろうとしている訳ですね。
う〜む、何ということでしょうか。もう半分ですよ。

地球温暖化という言葉は何年前から使われるようになったのでしょうね。
正直、その言葉の意味もよく分かっておりませんでしたが、昨今のど暑い夏を体験し、時すでに遅くなってからリアルに気付いた訳です。
まさかの暑さ。若い方達はこの夏を無条件で受け入れるしかないのですが、30年40年前の夏を知っている立場だと、夏のあり方は激変しているのです。

むかしも夏は当たり前のように暑かった訳です。
しかも、その当時は光化学スモッグという、様々な原因による公害が普通に町に影響を与えておりました。
現在でも隣国などで排出ガスによる大きな問題が起きている訳ですが、高度成長時代と言われたその頃は公害が多く問題視されていました。
国連で討議されている二酸化炭素排出量問題は、その公害等から延々と続いている大いなる問題の行く末です。
大国の大統領が自国優先主義のもと、排出制限の協定を破棄するなど言語道断な話です。

話を戻して、子供時代の夏休みを思い出します。
虫取りに行ったり、プールに行ったり、家族での旅行は最大の楽しみでした。
我が家では旅行というと温泉旅館が定番だったので、子供の頃から温泉が大好きでした。
海やプールにも行きましたが、その当時最高気温が30度を超える日は8月でも数回でした。
それでもその暑さの下、ストローハットを被って麦茶を飲んでいた、そんな日の事を覚えています。

今日は夏日ですとか、今夜は熱帯夜になるでしょう、なんて事がひと夏でも数回くらいだったのに今では毎日のようになりました。
2〜30年で平均気温が1〜2度上がったことで、日々の生活気温は5〜10度近く変化するようになりました。
昼は真夏日35度、夜は夏日の熱帯夜30度超え、こんな事があるなんて、日本の亜熱帯化は冗談事ではありません。

フロンガス(スプレーなどに使用されていた)によるオゾン層の破壊が問題視され、フロンガスは別のガスに切り替わりました。
成層圏のオゾン層は紫外線から守ってくれたりする大切な層なのですが、一方で光化学スモッグの原因にもなります。
しかし2019年には南極上空に発生するオゾンホールは回復傾向にあるそうです。

地球上の変化や温室効果ガスの問題など、様々な要因が地球に急激な変化をもたらしています。
地球がありのままに進化していれば、これほどまでに急速な地表上と大気圏との間の変化はなかったであろうと思います。
しかし、人間や動物が誕生した時点で、この星はオリジナルで特異な成長をもたらした訳です。
自分も人間なので受け入れるしかないし、生活する事による自然破壊への無意識の加担は避けられる筈もありません。

十数年前にドイツに行った時、その夏はEU圏で記録的な猛暑の年でした。
エリアによって差はありますが、フランス北部やドイツ、ベネルクス三国などは、緯度が北海道より高いエリアです。
その為、クーラーがない家が多く、急激な猛暑により熱中症で多くの方に被害が出る事態になりました。
8月の後半に行ったのですが、例年なら秋物の服装で行くのが普通と言われておりました。
その夏はTシャツ1枚で過ごせる程度でした。夜から明け方は一気に涼しくなりましたが、昼は暑かったのを覚えています。
帰国する日、シュツットガルトからフランクフルトまで車で送ってもらったのですが、途中のアウトバーンで欧州名物の豪雨に遭いました。
ワイパーも効かないくらいの激しい雨、さらに事故によるアウトバーンの渋滞にもはまり、飛行機の時間が気が気ではなかったです。

昨年、一昨年と大きな台風に見舞われました。被害が癒える間もなく様々な天災が起きています。
台風が産まれる北マリアナ諸島。サイパン島で産まれたばかりの台風に直撃された事があります。
想像を超えた、横に吹き飛ばされる程の雨風。短時間で発生した冠水。
道路の反対側の建物に移動するだけでずぶ濡れのぐしょぐしょの水浸しになりました。
翌日に帰国を控えていたのですが、全ては台風次第で帰国できるかどうかも分からないという心細い一夜を過ごしました。
帰国は出来たのですが、その後、その台風が日本まで追いかけてきて甚大な被害をもたらしました。

今年の夏も暑い、という予測がされております。
この梅雨の時期がどんな風になるのかも気になるところです。
COVID-19もまだまだ安心は出来ません。
不安なだけではなく新しい生活様式を考えていくターニングポイントなんでしょうね。
戦国自衛隊のキャッチフレーズではないですが「時代は俺たちになしをさせようとしているのか」という言葉が頭に浮かびました。

さて、そんな混乱した状況の中、時代に翻弄されながらも闘わざるを得なかった男たちのドラマ、映画「戦国自衛隊」。
その作品の挿入歌をお聴き下さい。

ジョー山中で「ララバイ・オブ・ユー」

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