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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第86回

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I Like Youが聴こえる

正直に言って、今、何を書けばよいのか分かりません。

昨日、知人に聞かれたのが
「こんな風な状況って過去に体験した事ありますか?」
もちろん、このような事は体験した事はありません。

3.11はとても恐ろしい体験でした。
でも、今回はその恐怖とはアングルの違う恐怖であります。

色々なかたちで恐怖というものは存在します。
過去にあったSARS、新型インフルエンザ、エボラ出血熱、AIDS、狂牛病…
その都度、得体のしれない恐ろしさを感じました。

恐慌という名の恐怖もあります。
リーマンショック、ブラックマンデー、世界恐慌…
お化けだって、宇宙人だって、秘密結社だってもちろん怖いです。
人間に対する恐怖は直接的な恐怖、精神を侵す恐怖を強く感じますが、目に見えない恐怖にはどう抗うかが分からない耐えがたさがあります。

恐怖は肉体、精神を蝕んでいきます。
今どうすればよいのか? 政府ですら分からず奔走しているのが現実。

様々の恐怖は『戦争』という言葉を使って表現されています。
戦争は人間同士が起こすイメージ的な定義があるように思えますが、宇宙人だったり、怪獣だったり、細菌との闘いでもあります。
未知の侵略者との闘いなので、戦うすべがまだ分からず必死に研究しています。

毎日、ウイルスに関するテレビ番組を観ています。
テレビの情報を批判する人もいます。
何が正しいかも分からないとすると、それもまた人が作る新しい恐怖です。
SNSでは過激な発言や罵倒、嘘の情報や思い込みや尾ひれのついた解釈など、言い出せばきりのない未確認情報などが蔓延しているし、政府の対応に対する叩き合いや不満がぶちまかれています。

疑心暗鬼になっておる人が多いので、小さなことに対しても過剰反応が出ます。
外に出ないからそういう情報をいやでも多く仕入れてしまうものですし。
どうして心静かに出来ましょう! って感じになっちゃいますよね。

お酒を飲んでのんびりした気持ちでゆっくり過ごす、なんて理想ですがやはり難しいです。
それはそうでしょ?
目をつぶって耳をふさいでも、事態が目に見えて良くなる訳ではありません。
どうなっているのか不安だけが大きくなってしまいます。

若者が甘い発言をするとそこだけを切り取ってテレビで流します。
若者は駄目だと、それを見た人なら誰でも思う様な偏ったモノを放送しています。
馬鹿な発言をする若者がいるのは事実なので否めませんが、全員がそんな訳である筈ありません。

今、我々の業界は未曾有の恐慌状態に入っています。
仕事をしてはいけない状態ですので、我々の経済活動は出来ないのです。
また、関連している施設などが槍玉に挙げられています。
それでも様々なアイディアや方法でこの場をしのぐ為の活動をしています。

ライブハウスだけ摘み上げますが、若者(大人も)は行っちゃいけない訳ですけど、いったい若者の何パーセントがライブハウスに行くんでしょうね?
少数派でしょライブハウスに行く人は。みんなは行ってないでしょうにね。
劇場は良かったんですかね? クドカンは3日から公演するはずだったんでしょ?
何の線引きをして良いの悪いの評価しているのだか分かりません。
パチンコ屋はOKです、なんて、そんなのあり? ないでしょう?

そんなコントロールをしてるから、政治が信じられなくなっちゃうんですよ。
与党も野党もどちらも民衆が光明を見いだせるような対応や発言をしてくれません。
森友問題より今すぐに決めないと、話し合わないと国民が納得しない問題があるじゃない。
どうしても、内包する苛立ちが出てきてしまいますね、すいません。

これで要請通りに自粛をして、不必要な外出をやめて、出来る範囲のホームワークをする。
そして大きな波が去った後は、大いに普通の生活を楽しみましょう。

当たり前の毎日は”楽しい毎日”だったという事を感じましょう。
そしてそれを確かめましょう。

それでは、前向きな気持ちになれる最高のR&Rナンバーをお聴き下さい!
RCサクセションで「I LIKE YOU」。

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