Professional

【連載】大石孝次の「音楽な日常」第84回

titleimg2

3月11日に想う、昨日までそしてこれから

今まさに世間を賑わし自分たちの生活面を蝕んでいる新型コロナウイルス問題。
この問題について、今話題にするのは非常にナーバスな部分があるのですが、あえてその部分について自分なりの考えを語ってみたいと思います。

今回の件に関して、様々な要素で問題提起がされており、さらにいろいろ浮上してくる想像を超えた現実というものが、今まさに自分たちに降りかかっています。

実際問題として、自分の仕事の中でも2020年3月に開催する予定でいたイベント行事が、既に2桁の数で中止になりました。
その中止をどのように穴埋めするか、また代替案を出すかということを、早急に考えないといけないしその対応をしなければなりません。

しかし正直な気持ち、今それに着手するということがある側面では非常に問題視もされてもいます。
いろいろな状況、そして現実的な政府や関係機関からの提言などを鑑み、どのように対策し対応するかという事は一朝一夕には考えつける問題ではありません。
故にどのように対応していくかということが、今後の課題として重くのしかかってきているのであります。

それは私だけの問題ではなく、様々な企業そして社会生活や活動の全ての日常に対して、大きな問題を投げかけ、そして解決の糸口が見つけらぬまま1日1日が過ぎているのが実際のところであるのです。
この先の展望は正直わからない。ただ今やらなければいけない考えなければいけないことを、それぞれが冷静に受け止めそして現実とすり合わせながら次の展開やなすべきことを考えなければいけません。
言っているだけで息切れがしそうな文章です。とはいえそれほど簡単な問題ではないのです。

今、色々と考えなければいけないのは「自由な発想」だったり「ユニークなアイディア」、今までにない、奇抜かもしれないが斬新な物の考えや見方などが必要とされているのかもしれません。
それに関しては、特に若い人たちの感性だったり、慣習にとらわれない自由さ、そして発想というものが新たな局面に対しての力や解釈になるのかもしれません。

来週の3月11日で東日本大震災から9年の時を迎えます。
9年前のあの日、日本および世界を恐怖が襲い、そして大変な犠牲者を生むことになる想像を絶する自然災害に見舞われました。

自分はその時、新宿という日本の中でも密集した街で仕事をしていました。
身の回りの全ての交通機関が停まり、街中に人が溢れたあの日の事は一生忘れることはできないでしょう。

そして、その後の日々は今までの人生の中で体験し得ることのなかった、とても悲しくそして恐ろしい状況を体験したことも決して忘れることはできません。

その時に被災地である東日本の各地にむけて「いったい自分に何ができるのか?」ということを自分を含め多くの人が考えました。
「被災地に赴いて手助けをすること」「支援金を送ること」その他何が実際できるのか、そして自分にとって何が一番最良の策なのかということを考えました。
でもその時何をしても本当の手助けができるのかどうか自分には疑問でしかなく、悶々とした日々が続いたことを覚えています。
その後に及んでも、その時の私は被災地に対して何をすべきなのかという事を忘れることなく考え続けていました。

自分のなりわいの中で音楽を制作する活動をしていくうちに、いつか被災地の力になれるようなそんな音楽を作ることができるなら、今の自分にとってそれが使命なのかもしれないと考えるようになりました。
そんな日々の中、時間が経過していくうちに、ある1つの曲の制作をする際に、被災地の人に対して勇気を与えられる曲が作れたらという想いによって一つの曲が誕生いたしました。
いつかその曲を被災地に行って歌うことができるなら、その時初めてその話をしようと思い胸の中にしまいました。

曲を作ってから2年後、ようやく東北に行きライブをする機会に恵まれました。
その時初めて、その曲の内容について自分がどのような思いで書いたかということを皆さんにお知らせしました。

辛い現実を乗り越え、思い出を抱え、そして未来に向かって前進していく、決してそれは1人ではなく、誰もがみんながその気持ちを持って共に進んでいる、そういう思いを乗せた曲です。
それからまた2年の時が過ぎました。
今年の3月11日、東日本大震災から9年目を迎えるこの日に、1人でも多くの方にこの曲を聴いてもらえる機会を作りたいと思い、サブスクリプションを始め多くのDLサイトにてお聞きいただけるよう配信をすることにいたしました。

決して特別な力のある曲ではございません。
ただ、もしその曲が誰か1人の力にでもなれるのであれば、その可能性を皆さんに聴いていただけたのなら幸いです。

今、身の回りに起きている新たな脅威「新型ウイルス」の問題で、我々の生活はまた1つ新たな問題と対峙しています。
決してそれは乗り越えられない恐怖ではありません。
新しく何かを問われた人類に、繰り返されてきた試練の1つなのかもしれません。
われわれは決してそのようなものに負ける事はありませんし、またそういう局面においては新たな団結や希望、そして力というものを発揮できる機会なのかもしれません。

耐えるだけではなく我慢するだけではない。
その先にある未来や希望に繋げ、今まであった当たり前の日常を取り戻しましょう。

そのためには勇気と希望が必要です。
私たちは音楽を作る仕事をしているので、皆さんにそんな希望を持てるような音楽を作っていこうと新たに思いました。
どうか皆さん、悲しい時間は必ずすぎますので、勇気と希望を持ち一歩前進する、そんな明日を信じて共に歩んでいきましょう。

そんな皆さんにお届けしたい曲があります。
3月11日にサブスクリプション、DLサイト、SpotifyやApple Music、Amazon Music、iTunes Storeなどで配信が始まります。
2020年3月11日、9年前の同じ日に体験した全ての記憶、そして想いを乗せて皆さんに贈ります。

STELLABEATSで「Straight Lines」

関連記事

  1. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第82回
  2. 6notes_logo_d 2 Professional Category
  3. L5001256 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第50回記念企画 トークセッショ…
  4. title_yo 【連載】芳田賢明「memorygram」第11回
  5. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第24回
  6. 03_D445118 【インタビュー】ミライスカート、東京初ワンマン後インタビュー
  7. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第41回
  8. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第49回

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. Sirius集合2024
  2. XT050294
  3. Sirius集合2024
  4. LINE_ALBUM_26_240219_8
  5. title_yo

特集記事

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

スポンサーリンク

Push!!

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

New Comer

XT040192 SAY-LA、東名阪ツアー、ファイナル公演レポート!!

 4月よりスタート、SAY-LAの東名阪ワンマンツアー「東名阪SPRING ONE MAN TOUR…

AC0I7218 新生Empressが描いた生まれ変わった明日の景色は、まさにキラキラと希望という輝きを放っていた。彼女たちがこれからどんな明日の地図を描きだすのか。その景色を一緒に見たくなる始まりが、そこには生まれていた。

新体制第一弾柵となったシングル『Rebuild』を手に,Empressが初となる全曲披露ワンマン公演…

S__44957714 XANVALAのライブには、”ざんばら”と乱れ舞う無数の髪が波打つ景色がとても似合う。XANVALA、3周年公演でついに声出し解禁!!

結成から丸3年。1月31日にXANVALAは、渋谷clubasiaを舞台に、ワンマン公演「XANVA…

PAGE TOP