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【連載】芳田賢明「memorygram」第47回

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ついにジッツオ

みなさんこんにちは。
イメージングディレクター/フォトグラファーの芳田賢明(よしだ たかあき)です。
ラジオのレギュラー番組だと思っていろいろ書いてみる、連載「memorygram」第47回です。

カメラ周りのアイテムって、同じものでも安いものから高いものまでたくさん種類があるものが多い。
高くても最初からいいものを買っておけば、長く使うことができて、結果的に安上がりになる。でもそれがわかるのって、ある程度経験してからなんですよね。
その代表格が三脚だと思います。

三脚って本当にたくさん売られていて、メーカーも多いし、種類も多いし、値段の幅も広い。
お店に行っても大量に三脚が置かれていて、初心者はそれに圧倒されてしまいます。
自分がどんな写真を撮っていて、どんなシチュエーションやスタイルで三脚を使うのか、自分でわかっていないと、適切な三脚選びはできません。
そもそも機材というのはそういうものなので、機材を選ぶということは自分の作品や仕事と向き合うということなんですけどね。

おそらく多くの人が、まずは手ごろで簡易的な三脚を買うか、先生から言われた定番のものを買い、経験するうちにそれでは不足してもう少し良いものを買い、それでは不足してまた買い…と、経験を積みながら三脚が増えていきます。
私の場合もそうで、4本の三脚を持っています。それでも少ない方かもしれません。

私が撮る写真はスナップがメインなので、三脚を使って厳密に構図を作るとか、同ポジションで固定させるとか、長秒露光をするといったことがないので、必要になる場面はそんなにありません。
それでも全くないわけではないんですよね。スタジオ撮影、物撮り、テスト撮影、夜景撮影など、年に数回の機会があります。
それだけに、なかなか「いい三脚」を買う決断ができませんでした。年に数回のためにそんないいものを持っていてもなぁ、と。

でも、いろんなカメラを使った結果ライカに行き着き、もっと早く使えばよかったという経験をしたこともあり、今回思い切ってみました。
ジッツオです。

ジッツオはフランスのメーカーで、特に堅牢で高級な三脚で知られています。
「いつかはライカ」の如く、「いつかはジッツオ」と言われるようなところもあります。もちろん好き好きですが。

ジッツオを使っている人は身近にもいて、その使いやすさ、丈夫さ、スタイリッシュさはよく知っていました。それでも2年くらい迷ってました。
半分くらいの値段の国内メーカーのものと最後まで迷っていましたが、もうジッツオを買えばその先の迷いはないだろう、と決めました。

買ったのは、トラベラーのGT2545T。
三脚使用時はスタジオやロケなど、外に持ち出すことが多く、それも電車移動がほとんどなので、なるべく小さく軽く、でも頑丈で安定するものにしたい。
あとは、現場での使いやすさ、アイレベルの高さ、持ち運ぶときの重量の限度などを考慮してこの選択にしました。

雲台も迷いましたが、結局セットのものにしました。
ジッツオは脚には定評がありつつ、雲台は他メーカーにする人も少なくないんですが、いろいろ比較して純正に落ち着きました。やっぱりデザインの統一感が良いです。
今後不便なところが出てきたら雲台は考えればいいかなと。早速アルカプレートは別のものを買いましたけど(笑)。

ちょうどアウトレットに出ていた一点ものを買いました。外装箱が少し折れているというだけだったので、良い買い物でした。
すぐに届いて、一通り使ってみました、納得の安定感ですね。ケチらなかった分、安心感が手に入るという感じです。
やっぱり買うなら一流、高くても後悔しないものをちゃんと買った方がいい。改めてそう感じる買い物でした。


【プロフィール】
芳田 賢明
(よしだ たかあき)
イメージングディレクター/フォトグラファー。
「クオリティの高い撮影・RAW現像で、良い写真を楽につくる」をテーマに写真制作ディレクションを行っている。撮影ではポートレートや舞台裏のオフショット撮影を得意とする。
Webサイト…https://atmai.net/
Instagram…https://www.instagram.com/takaaki_yoshida_/


dgpc_cover
芳田賢明 著、プロカメラマンに向けた[仕事に即役立つ本]
「誰も教えてくれなかった デジタル時代の写真づくり」
好評発売中

(ヨドバシ・ドット・コム)
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