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【インタビュー】藤田あかり、12年の集大成・卒業ライブに向け、今思うこと。

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小学1年から12年間続けてきた芸能活動に、2018年3月21日の卒業ライブでピリオドを打つ、Stella☆Beatsの藤田あかりさん。
これまでの芸能活動についてや、今のアイドル界に思うこと、そして卒業ライブのこと、いろいろお聞きしました。


──今回は、藤田さんの卒業を間近に控えて、卒業ライブのお知らせも含めてインタビューさせていただきます。よろしくお願いします!
藤田「よろしくお願いします!」

──事前に少し調べてきたのですが、芸能活動は小4からでしょうか?
藤田「一応、小1からチアダンスで人前に出ることはやっていたので、小1から数えてます」

──そうなんですね! チアダンスは、習い事的な感じで始めたんですか?
藤田「最初は習い事でした。チアダンスをやりたくて、新聞に事務所の広告が出てて、それに応募してチアダンスをやってました」

──小1で自分から「やってみたい」と思えるってすごいですね!
藤田「その当時チアダンスが流行ってて、ゴリさんがテレビでやってた…」

──あああ!
藤田「あの世代なんですよ」

──じゃあテレビでやっているのを見て、自分もやってみたい、と。
藤田「そうです! バスケットボールのハーフタイムとかで踊ってました(笑)」

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──では、その当時から現在まで、どういう経歴で芸能活動をしてきたのか、簡単でいいので教えてもらえますか?
藤田「うああ長いぞ(笑)。小1でチアダンスをやりたくて事務所に入ったんですけど、チアダンスが1〜2年くらいでなくなっちゃって。そこからヒップホップとかのダンスに変わっていって、小3〜小4くらいから歌いながら踊るみたいなことが始まって、ちゃんとグループって形になったのは小4のときで。年上の方達ばかりのグループに入って、しばらくやってて。それで、中学生でパティロケ(Party Rockets。現:Party Rockets GT)になったんですけど、当時パティロケのメンバーに選んでもらえるかどうかっていうラインで、最初はメンバーに入ってなかったんです。でも何でか入れてもらって(笑)、わりと長く活動しました。パティロケになった頃は全然歌ってなくて、ダンスばっかりだったんですけど、メンバーの卒業を何度か経験して、特にメンバーが3人になってから歌割が増えて、そこから歌に対する意識も強くなったんじゃないかなと思ってます。それで、高1でGALETTeになって、解散になって、Stella☆Beatsに入りました」

──GALETTeの正式加入前にサポートで入ったのはギリギリ中3ですかね?
藤田「あ、です! サポートのときはまだ宮城県にいました」

──で、その年の夏に正式加入したんですよね。
藤田「そうですそうです」

──その間で嬉しかったことって何が印象に残っていますか?
藤田「小4のときに入ったグループ、B♭っていう、元々あったグループなんですけど、それに入れてもらえたことがすごく嬉しかったです」

──最年少で入った?
藤田「ですね」

──認めてもらえた、っていう。
藤田「(笑)なのかわからないですけど…」

──思い返してみれば、その時点でB♭に入れてもらったのが、今に繋がるスタートだったようなところがありますよね。
藤田「そうですね、でもB♭に入ってからも、期間限定のグループとかもいろいろあって、それに選ばれる選ばれないとかいろいろ繰り返してて。パティロケになるまではお母さんとすごいケンカしましたもん。辞める辞めないで(笑)」

──辞める辞めないっていうのは、どういうケンカですか?
藤田「私も続けたいし、お母さんも続けさせたい気持ちなんだけど、『もう辞める!』とか言っちゃったり、『だからあのとき辞めておけばよかったのに』とかっていうケンカを何度も繰り返しました(笑)」

──ああ…選ばれる選ばれないとか、人気が出る出ないとか、自分でコントロールしきれるものでもないですしね…
藤田「まだ幼くて、気持ち的にも全然整理しきれてなかったんで」

──そのくらいの歳からもうそういう環境に置かれていたっていうのもすごいですね。小学生くらいだと、自分に見えている範囲の中で遊びながら成長していくっていう人がほとんどだと思いますけど、その頃から人前に立ってパフォーマンスして、良いとか悪いとかって言われる立場になってたんですもんね。
藤田「(笑)そうですね、そう考えると」

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──卒業ライブの準備状況はいかがですか? こんなことをやりたい、とか考えていることはありますか?
藤田「考えちゃうと泣いちゃうから(笑)考えなきゃいけないんですけど(笑)考えにくいというか、生誕とかとは訳が違うじゃないですか…でも、歌おうかなと思ってて。ファンの方達が知ってる曲をやった方が盛り上がるし楽しいことは知ってるんですけど、今回ばかりは自分の好きな曲を歌おうかなと思って、準備してます。だから結構、重いかもしれないです(笑)」

──でもそうなりますよね、小1から高3までずっとやってきたことの集大成だから、逆に軽いものになってもって思うし。
藤田「そうなんですよ! でも最後はやっぱりちゃんと楽しく終わろうと考えているので。いろいろ打ち合わせとかもしてるので。ただ本当にまだ大まかなことしか決まってないので、まだまだ今からですね」

──自分の好きな歌を歌うということでしたけど、普段どういう歌を聴いているんですか?
藤田「邦ロックが好きで、バンドが好きなんですけど、男の方の歌は声が低いし難しいので、女性のロックの方で好きな曲を選んだり、好きなバンドが楽曲提供した曲とかを歌います」

──日本のロックが好きなのは小さな頃からですか?
藤田「小学校高学年〜中学生くらいにかけてですね。お兄ちゃんの影響ですね。兄が聴いてたり、ライブ映像を見てたりして、つられました(笑)」

──なるほど、それが物心ついてちゃんと興味を持った音楽?
藤田「そうですね、いろんなバンドとか曲とか教えてもらうことも多いですし」

──藤田さんが邦ロック好きっていうのは、推しのみなさんには割と知られてますか?
藤田「知ってますね。ブログのタイトルを好きな曲名とか歌詞にしてたりするんですけど、そうすると聴いてくれて。『あれ聴いたんだけど良い曲だね』とかって話してくれるんで」

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──では、ちょっと聞いてみたいと思ったことなんですが、長きにわたってアイドルを続けてきた藤田さんから見て、今後アイドル界はどうなっていくと思いますか?
藤田「勝手に私が思ってることですけど、アイドルってある程度までは行ける世界じゃないですか、BLITZとかZeppとか。でもその一定のところまでは行けるけど、そこからパッと出て上へ行くアイドルさんがなかなかいないじゃないですか。そこから上ってなると急に48さんとかになっちゃうので。そういうアイドルはいるのかなぁ、って。もう世間的にアイドル戦国時代みたいなのも終わったじゃないですか、でもアイドルは増え続けてるし。引退してもチェックしないとって思ってます(笑)。どんどん若くなっていくし、急に人気が出るアイドルさんもいるし、増えてる分どうなるかわからない世界だから、頑張ってほしいと思います」

──確かに、いわゆる「ライブアイドル」と「国民的アイドル」との間に、空白があるのかもしれないと思いますね。そこに入り込むアイドルさんが出てきたら、売れるのかもしれないですね。
藤田「確かに。ただ、アイドルの中でもいろんなジャンルが出尽くした感がありますよね。楽曲派とか、パフォーマンス系とか、とことんかわいい系とか。何があるかわかりません、アイドルは(笑)」

──アイドルは何があるかわからないって、藤田さんが言うとすごく重みがありますね(笑)
藤田「謎の説得力が(笑)」

──ではそんなアイドル界で、藤田さんが卒業した後のStella☆Beatsに、こういう風に進んでほしいな、という願いはありますか?
藤田「今の時点で、カッコいい楽曲とか、聴ける系に変わっていってるから、『冬、マスカレード』とか『Season』とか。私的にはその方向でやってってほしいなぁって思うし、若いアイドルが増えていく分、大人の魅力を発揮していただきたいな。かわいさはあるので、そういう面で勝負していけるんじゃないかなと思ってるので。みんな歌もダンスもうまいので、そういうところをもっと生かしていけるはずだと、私は思ってます」

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──これから卒業して自分の時間も作れるようになったときに、こういうことをやってみたいな、ってことはありますか?
藤田「カメラが趣味で、今まではお友だちとか人を撮ることが多かったので、これからは風景とか、歩きながら自由に撮りに行ってみたいなって。それと、今までは携帯とかイヤホンで聴いてた音楽を、生で聴きに行く機会も増やせたらいいなって思ってます」

──藤田さんが撮る写真、すごく好きですよ。
藤田「本当ですか!? メンバーの写真とかは、メンバーしか撮れない顔とか瞬間とかあるじゃないですか、そういうところをみなさんに発信できたらいいなって思って。この前の感謝イベントのバスツアーのときとかも」

──バスツアーのときの前田さんを撮った写真、すごくよかったです!


藤田「あれ最高ですよね! 私も最高だと思いました。これは私やったと思いました(笑)」

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──それでは、卒業ライブに向けて、ファンのみなさんに伝えておきたいことはありますか?
藤田「長年アイドルをやってきたので、ライブに対する気持ちというか意識は強いんじゃないかなっていう自信はちょっとあります(笑)。1曲見たらその後ずっと見入っちゃうようなパフォーマンスをしたくて。研究することも大切だと思うし、その日その場面しかない表情とか、踊り方、歌い方とか、するべきというか、私はそういう考え方、やり方でずっとやってきたんで。卒業ライブは『あかりちゃんはそういう人なんだ』って思いながら見てくださったら嬉しいなって思います」

──素晴らしいです。そういうライブに対する意識みたいな話って、あまりする機会なかったですよね?
藤田「そうですね、取材をしていただくのも、グループに入ったときとかが多くて、『入ってみてどうですか?』『メンバーはどうですか?』みたいな質問が多かったりするので、話さなかったですね」

──確固たる意識を持ってやってきているし、今もやっているっていうのを、今回ちゃんと聞けてよかったです。では最後に、卒業ライブの告知をお願いします!
藤田「今の段階では全くと言っていいほど実感がなくて、きっとファンのみなさんも引退とか全然実感ないと思うし、私自身も考えなきゃいけないけど考えたくないくらいの感じなんで、何とも言えないんですけど(笑)。小1からの本当に本当に最後の集大成なんで、私の人生の中で最大限特別な1日だと思います。この最後の集大成をステラビの素敵なメンバーと、応援してくださるみなさんがいる中で迎えられるのは、今からとってもワクワクしてるし、嬉しいことです。みなさんの目にこびりついて離れないくらい、焼き付けられるようなライブを作りたいと思うので、しっかりみなさんに笑顔で送り出してもらえるようなライブにしたいなと思います。3月21日、夜の6時半から、渋谷のduoさんです。絶対私、泣かないわけないんで。それまで溜めてるんで、だから思いっきり泣くと思うんで(笑)。私自身もみなさんの中でも、一生の思い出になるくらいの1日にしたいと思うので、みなさんぜひ来てくださいね!」

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【プロフィール】

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藤田あかり
1999年6月24日生まれ 宮城県出身

2009年6月 “B♭”加入(10歳・小4)
2012年6月 “Party Rockets”結成(13歳・中1)
2015年2月 “GALETTe”サポート加入(15歳・中3)
2015年4月 “GALETTe”サポート脱退(15歳・高1)
2015年7月 “Party Rockets”卒業(16歳・高1)
2015年8月 “GALETTe”正式加入(16歳・高1)
2016年10月 “GALETTe”解散(17歳・高2)
2017年3月 “Stella☆Beats”加入(17歳・高2)
2018年3月 “Stella☆Beats”卒業へ(18歳・高3)


Photo & Text:芳田賢明


『藤田あかり卒業ライブ』

■日程 2018年3月21日(水・春分の日)
■時間 開場17:45 開演18:30
■会場 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

■チケット
■前売(ArcJewel Mobile先行・一般)男性2,000円 女性1,500円
 http://sp.arcjewelmobile.com/ticket/?id=217
■当日 男性2,500円 女性2,000
※ドリンク代別

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