「さまさま神様、お願い!①」
季節感の狂った昨今。
もう既に日本の四季と言えるような、ハッキリとした季節のメリハリがなくなりつつあるのでは。
夏は異常に暑いですが、夏の終わりからの季節の移ろいは毎年バラバラ。
秋がないまま冬に入ったような昨年、冬も異様な気温変動でそのまま春に突入。
今に至っている訳でありますが、これからどんな季節変化が待っているのでしょう。
番外編で、MVロケのお話をしたので「SUMMER SUMMER神様!!!!」のロケ話をしようかなと思います。
数年の時間を超えて振り返ってみると、すでに懐かしさと色褪せない思い出となっております。
夏ソングのMVという事で、季節は一足早い時期の撮影となります。
オフシーズンでありながらも、そんなに寒くては困ります。
でも実際に春〜初夏のV撮影は冬場に行っているものが多くあります。
いつもお願いしている監督と打ち合わせをし、イメージを固めつつ候補地を選定。
決定後に先ずはロケハンに行きます。
お互いの記憶と経験、下調べをした物をベースにロケ候補地巡りを致します。
この作品の撮影は実は何気に大掛かりなものになりまして、
スタッフを始め我が家のオールスターキャストになりました。
地元フィルムコミッションと連絡を取り、撮影許可や撮影プランなどを決めていきます。
一番大変だったのがベースキャンプと施設内での撮影をホテルに協力して貰う事。
オフシーズンを狙っての撮影を企画したのですが、なんと設定した日程がホテルのリニューアルオープンの日!
一部施設の改装を行ってのリニュアルオープンのその日とぶつかってしまっていました。
お願いを申し込んだホテルの広報担当者さんにとっても、超面倒な事が舞い込んだことになってしまったはず。
なかなか確定的なお返事を貰えず、プラン変更を余儀なくされたな〜と思った矢先、
「なんとか社内を通したので(結構、問題だったみたいで)よろしくお願い致します」とのお返事が。
こちらとしても一切ご迷惑をおかけしないプランでスケジュール設計をし、撮影へと向かうのでした。
以前、宮古島へロケに行った際は、現地で車3台をレンタルしてキャラバン隊を編成しました。
今回は初の車両班を設けて、キャスト、スタッフの運送体制も作っての遠征ロケとなりました。
朝、都内に集合した撮影部隊と輸送班。それぞれに分乗してロケ地を目指して出発。
現地に直接入る自分は電車にて移動。
昼飯前の時間に現時点での全員が集合しました。
駅のすぐ近所の駐車場に車を停め、ロケハンの時にお昼ご飯を食べたお店に入り昼食です。
総勢が集結するとなかなかの人数ですので、ご飯を注文した後にメンバー、スタッフの紹介を行います。
お馴染のスタッフのなかに初めてロケ参加のメンバー、ドライバー、新人スタッフなどの新顔が混ざっております。
今回がどのような撮影になるのか期待値が上がります。
昼食は贅沢ですが、現地だと破格に安く食べられるウマウマ金目鯛の煮つけ定食♪
少しのエアコンが心地よい天気の良い昼下がり、美味しいご飯を食べたらもうこのまま昼寝したくなっちゃいます。
が、いよいよホテルに移動して撮影の為の準備を致します。
集合した駅から車で10分程でホテルに到着。
チェックインもそこそこに、メイク部屋をオープン。
メンバー、スタッフで撮影の段取りを確認し、各自準備に入ります。
メンバーはメイク、撮影班は機材の選別、自分は車両で買出しをします。
メイクが整いメンバーは車に乗り込んでファーストカット撮影の海岸まで移動。
私服衣装で浜辺を駆けまわったりビーチに落書きをしたり、MVのファーストカットの撮影を行います。
今回から撮影にドローンが導入されました!
海にはサーファーの姿が見えますが、お互い干渉しない大人の対応が出来る素晴らしい関係性。
土地柄でしょうがロケに慣れているエリアの方は本当にマナーがよろしく助かります。
無人のビーチで元気よく走り回って撮影させて頂きました。
ホテルに戻り休憩をすると外は夕暮れになります。
衣装を浴衣に変えて、浜辺での花火シーンの撮影に入ります。
先ほどの海岸へ再度移動すると、辺りは一気に暮れていきます。
夜の海岸には人影はありませんでした。
手持ち花火を持っては大騒ぎ、仕掛け花火は豪快に。
一足早い夏を感じられた瞬間でした。
初日の撮影はこれにて終了となりました。
夕食を取って長い一日が終わります。
この後はお部屋にスタッフが集結しての明日の打合せの後に飲み会です♪
この日を思い出して1曲選ぶとしたら…
Simply Redで『Stars』
[Official Video]
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