小さい頃、車の中から見る空は
すごく近い存在だった。
身長も、心も、今よりずっとずっと
ちっちゃいはずなのに。
なぜなら、太陽も月も
どんなに車が速く走ったって
同じ速さで着いてくるし、
信号で止まったら、
先に行っちゃうのかと思ったら、
進まずちゃんと待ってくれたから。
でも、幼ながらに いつも
いつか置いてかれるんじゃないか、?
その瞬間ってどんな時なんだろう?
そんなことを思いながら空に吸い込まれてた。
先に進むことは、
どんなこと、どんな時、どんな場合でも
不安は付き物なんだ。
でも、それはきっと、
って思ったら
不安だって何も怖くない。
不安を前進するどきどきに変えられたら
楽しくない?
あ、なんか、どきどきしてきた。
IDOL
【連載】米満梨湖「あしたのいろ、わたしのいろ。」第10回

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