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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第111回

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『不思議体験について、あなたはどう思う?』

あなたは不思議な体験をしたことがありますか?
謎の物体や現象を目撃したことはありますか?

小学4年生まで住んでいたところ。家のすぐ近くに大きな階段がありました。
その階段を上らないと通りに出られない事情があったのですが、なかなかに厄介な事が起こったりしておりました。

小学2年のころでしょうか、親戚からアメリカ製の大型洗濯機をもらい、それを家に運び込むという大作戦が展開されたのを覚えております。
その最後の最後に、父の足の上に洗濯機が落下して、指を骨折するという大惨事が起きました。

小学校低学年だった時期ですが、その作戦の展開を一部始終見ていた私には、ところどころ大変なことが起きているのを子供なりに察知していました。
車に乗せて運搬するところ。運搬した洗濯機を降ろして大人4人がかりで運んでいくところ。
その大きな階段ではひっくり返しそうになりながら、それは大変な大移動劇が繰り広げられたのです。

この洗濯機、アメリカ製のドデカサイズで、ボディは重たい金属製というかなりな難物。
時代が違いますので今のような軽量コンパクトなものではなく、激しくデカく重いまさにアメリカンサイズ。
まさに分かりやすく言うと、昔のアメ車なんです。国産車はコンパクトサイズ。アメ車はデカくて重くて高燃費。
今思うと、パーフェクトにアメリカ製品を体現した異世界スタンダードみたいな奴でした。

なんでこいつが必要だったのかと思い出してみると、こいつ全自動だったのです。
まだ全自動が珍しかった時代だったかと思います。洗濯機といえば二層式が一般的だったころのお話です。
今の人は二層式が何たるかも分からないだろうと思いますが、折角の機会なのでおばあさんに聞いてみてください。

なんでそんなものもらったんだろうと当時は思いましたが、その時は全自動の誘惑に負けたからなのかもしれませんね。
大怪我というオプションが付いてしまったのは残念な歴史でありますが、それがあったからこそ覚えているのかもしれません。

話は思いっきりそれてしまいましたが、その大きな階段は良くも悪くもいつも直ぐそばにあった訳です。
ある意味その当時の記憶の中に象徴的に残っている場面でもあります。

小学3年生の時に自転車を買ってもらいました。
自分には少し大きいサイズのもので、何故だか一般的なスタイルのものではなく、ちょっとデザインされた大人っぽい雰囲気のものでした。
そして当時の自分には本体がかなり重かったのです。

家の周りから外のエリアに移動するにはその大きな階段がネックになります。
そこを通過しないと外の世界には出られないのです。
なので、その階段を引っ張り上げて階段の上までもっていかない限り、外界には漕ぎ出すことができないのです。
それ故に、まだまだ外で運転する技術や力、注意力などがない間は、階段より手前の世界で自転車を動かすしかありませんでした。

まだまだ非力な小学生。かなり重めな自転車を一段づつ持ちあげて登らなければ、外の世界に自転車で漕ぎ出すことはかないません。
それでもだんだんと成長しながらその階段をなんとか上がっていくようになるのです。
しかし、当時の荒っぽいコンクリートで段差の大きな階段。持ちあげて上がるだけでも小さなケガをたくさん作る始末でした。

そんな思いをして自転車をあげた割に、その外側の世界で力づよく漕ぎ出すには、それはそれで時間がかかったのであります。
年を追って子供は成長していくもの。友達やフィールドが広がるにつれて、少しづつ自分の活動のエリアも広がっていくんですね。
それでも、その階段は常に大きくたちはだかり、自らの進行の足かせになっていたのは間違いありません。

ある日(確か土曜日の昼過ぎくらいだったかと)その階段を自転車を引きずって一生懸命上ったのです。
上るのも面倒ですが、降ろすのだって面倒なのですよ。念のため。

そんな思いでやっとこさ階段の上まで自転車をもってきて、ようやく一息ついた時でした。
階段の上から見下ろす側の先に自宅があり、その裏手は林になっています。

その林の上の方にヘリコプターが左から右手に移動しておりました。
わりと近くを飛んでいたので音のする方向に目を向けると、ヘリコプターの進行方向前方(ヘリよりは奥の方)に大きな光が瞬きました。
あれっ?っと思って見ていたら、ヘリが移動した今度は後方で同じく大きな光が瞬きました。

ヘリは何事もなく過ぎていきましたが、音もなく光ったその瞬間、恐怖に身の毛がよだったのをはっきりと覚えています。
大切な自転車をほっぽり出して一目散に階段を駆け下り、自宅に駆け込みました。
その時起こったことを家にいた母に大慌てで伝えたのですが、まったくもってどこ吹く風。
体験した恐怖感を上手く伝えることは出来ず、自転車をちゃんと持ってきなさいと言われる始末でした。

この体験ですが、ハッキリと覚えていて、間違いなくヘリコプターとは関係ない別のものの光でした。
とても大きな光だったし、小さくしか移動せず点滅したのです。
そのままもっと見ていたら良かったのかもしれませんが、少年にはあまりにも怖い体験だったのです。
周りに誰もおらず、ヘリのローター音だけしか聞こえない。
こんな風に全身総鳥肌になるような体験などしたこともなかったのです。
それほどに怖い、恐怖を感じる違和感があった訳です。
これ割り切れない感覚なんですよ、きっと。

とにかく怖かったのです。そう、それはUFOって奴です。未確認飛行物体です。
未確認な飛行する物だったと思っております。
別に宇宙人だとはいっておりません。割り切れない・分からない飛行してる物体だったのです。
何だったのでしょうかね。

その当時、テレビ東京で「ミステリーゾーン」という番組をやっていて、未知の存在に対して漠然と恐怖を感じていました。
UFOを見たかったとか、遭遇したかったとか、間違いなくあったはずですが、実際に体験することに対する覚悟はなかったので、深層的にある思いが具現化した、それが「恐怖」であったのだと思います。
その時の自分がかわいそうに思うくらい怖かったのです。あの時の事は覚えているし忘れられません。
もちろん、細かいディテールなど風化されてしまっておりますが、相当に強いインパクトであったのは間違いありません。

無人機やドローンなど、現代では理屈化できるものも多くなりましたが、その当時としては理解不明な自然現象とかだったのかもしれません。
皆さんはそんなような、不明な未確認な遭遇体験はありますか?
それっきり、不思議な体験をしておりませんが、友達が体験したちょっと怖い話があります。それはまたの機会にいたしましょう。

こんなミステリアスな気分になった時に聴きたい、ちょっと怖い曲をお届けしましょう。
映画「サスペリア」のサウンドトラックアルバムより。
ゴブリンで「サスペリアのテーマ」
この曲、超怖いですよ!

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