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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第94回

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オリンピックよ何処に行く?

オリンピック2020が開会式の日を迎えました。
もし、何事もなくオリンピックが開催されていたら、どんな気持ちになったでしょうね?

開会式をテレビの前で観ていたのか。その裏でイベントをやっていたのか。
はたまたスポーツバーで主催国として海外の来訪者と一緒に祝杯をあげていたか。
こんな風に想像を巡らすことでも、無限の可能性がありました。

開催式は一年後に延びました。

正直、一年後の未来が予測できません。
今までなら、わりと簡単な想像くらいはできていたのに、今は想像を超えた事が起きる現実に翻弄されています。
少しでも早くとか、小さくとか、改善や回復をイメージして考えてきました。
ことごとく裏切られてしまう現実に、甘い予想や予測を立てる事すら疲弊しだしてしまいましたね。

自分たちのやっている事を否定や過ちだと思ったら、それこそ、それは最後になってしまいます。
そんなことはまだまだ考えてもおりません。

しかし、想像より長いトンネルの、遥か向こうにでも良いので、小さな出口の明かりが見えたなら。
どうやら、まだまだ出口の明かりは見えそうにありません。

世界中がそうなのだから。という考えはそろそろ捨てないといけません。
急ぎで海外に行かないといけないような案件もありませんし、先ずは目の前をスッキリさせておかなければいけません。

今起きている現実に目を向けて、しっかりと状況の分析をする事。
人々の気持ちがどんな状態にあんのか、どのような傾向にあるのか。

実際「自粛制限を解除する」この言葉にどれだけ多くの人が救われたでしょうか。
自粛というぼやっとした状態で、誰もが正解のない時間を過ごさなければなりませんでした。

自分を抑制して過ごすというかなり特異な状況に、誰もが爆発寸前だったはずです。
ギリギリのタイミングでの自粛解除に、誰もが深くため息をつきました。

一部を除いて、今でも多くの人が警戒心を持ちながら過ごしています。
本当にそれは有難い事です。

ちょっとした油断や甘えが大きな被害をもたらす可能性があるので、自己防衛を考えなければなりません。
そんな中でどう考え、計画し、どのような目標を掲げ、それを遂行していくのか。

今更ながら、事態の沈静化を望むより、その中での立ち回りや新たな計画を立案する事の方が正しそうです。
歩き続けるも立ち止まるも、今なら大差はなさそうなのがせめてもの救いであります。

日頃、能天気な文章を書いているにも拘らず、いささか元気のない鬱な雰囲気の内容になってしまいました。

前回の東京オリンピックは1964年開催。
時は移り、世の中は劇的に変化し、そして新しい問題を抱えた訳です。
公民権運動やベトナム戦争が激化へと傾倒していく、世の変化にストップがかからなくなっていった時代です。

一方、現在の状況はウィークポイントを突かれ、世界を巻き込んだ未曾有の事態が確実に進行しています。
それを同じとは思いませんが、戦時下のような様相を呈しているのかもしれないという気持ちがします。

東京開催のオリンピックは、いつも時代もターニングポイントに開催される運命なのかも。
本当にそうだったかどうかは、後の歴史が証明してくれるのでしょう。

1964年に発表された「時代」というWordを世界に印象付けた曲を聴きながら、今回はお別れしたいと思います。
それでは、お聴き下さい。

BOB DYLANで「時代は変る」(The Times They Are a-Changin’)

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