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【連載】大石孝次の「音楽な日常」第56回

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『トワイライトエクスプレス 瑞風の旅 その6』

いよいよこの旅で最大のお楽しみである2日目の夕食の時間がやって参りました。

自室でスーツに着替えて夕食への準備は万端整いました。
部屋を出て、一旦、ダイニングカーを通り過ぎてラウンジカーへ。
既に始まっておりましたが、今夜もバイオリンDUO演奏が行われております。
さっきまでさんざん飲んでおりましたが、改めまして食前酒を飲みながら演奏を楽しみました。

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ちょうど演奏が終わった頃合いにダイニングカーへの案内が始まりました。
今回最も注目の仕掛け、ダイニングテーブルがその本領を発揮する時がまいりました!
席に着くと先ず白酒が盃で提供されます。

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いいねえ、日本情緒を演出してくれることで、いよいよ和食を愉しむ心の準備が出来ます。
こちらとしてはヱビスビール瓶と昨日同様の東洋美人大吟醸を用意いただき臨戦態勢を整えました。
パーフェクト。

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最初にお重が運ばれました。蓋を開けますと綺麗に盛り付けられた八寸。
どれも素晴らしい仕事がされております。綺麗で美味しいというのが和食の魅力です。

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次もまたお重が運ばれます。

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綺麗な蓋を開けてみると…う〜む、見事なお造りが並んでおりました。
ただのお造りというのではなく、一品づつに手間をかけて盛り付けられておりました。

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お酒が進む♪美味いっ

窓の外は真っ暗で景色はさすがに見られませんが、列車の揺れの心地よさを楽しみながらの食事が格別です。
その次は和牛のステーキです。和のコースに挟まれて口に嬉しい肉料理はありがたいのです。

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そしていよいよメインです。テーブルの中央にセットされたこの器具は…

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何とも嬉しい列車で『鍋料理』が食べられるという奇跡のメニューなのです。
揺れる列車の中でこぼれずに食べられるこの鍋の開発に2年半かかったそうです。

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その内容は「ハモと松茸のしゃぶしゃぶ」となります。

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なんだかここまでくると不思議な気分ですが、浮世離れするとはこんな感じなんでしょうかね。
菊乃井の贅をつくした夕食を堪能いたしました。

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すると列車は米子駅に到着。ホームでは瑞風の到着を待ってくれていて、乗客もホームに降りて記念写真を撮ったりお土産を買ったり出来る、この旅行の行程では唯一の立ち寄り駅となっておりました。
ホームでひと時を過ごしてダイニングカーに戻るとデザートが用意されました。

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最後の夕食という事なので、締めにシャンパンで乾杯しました。

部屋に戻って楽な服装に着替えてしばらくのんびり過ごしました。お腹いっぱい幸せです。

夜もいい感じに深くなってきましたので、一杯やりに行くか、っと言う事でラウンジカーに向かいました。
そうなんです、好きなだけ飲みまくりましたよ、ええ、ええ、こんなこと一生のうちに何回出来るか分からない機会ですからね!
何と言われようと楽しまなきゃ損損です♪

ラウンジカーのカウンターには先客がいらっしゃいましたが、ソファー席にいたお客さんが、なんと! 我々と同じ9号車の方たちでした。
なんたる偶然。お互い認識はしておりましたので、これは珍しい機会ですので一緒に語らい親睦をはかることになりました。
一車両に3部屋あるのですが、その3部屋の乗客がするっと集まるなんてね、なんとも楽しいハプニングですが、みなさん気さくでフランクな方達で良かったです。

なんだか爆笑しながらワイワイとお酒とお喋りを楽しんでおりますと、その姿をみていたラウンジのチーフがとても喜んで下さり、特別なお酒をみなさんに振る舞ってくれました。
こんなことも旅の醍醐味なんですね。

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また、我々の車両を担当してくている重元さんが「こんな風に同じ車両の方がご一緒に楽しまれているのは、普段あまりない機会なのでとても嬉しい」と言ってくれました。
確かにご夫婦が静かに旅する雰囲気の列車ではあるので、あまりこのような交流の仕方で盛り上がっちゃう事は少ないでしょうね。
折角ですから9号車のみなさんと重元さんで記念写真を撮りました。
今でもその写真を観ると、その日の楽しさが蘇ってきます。

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そうして優雅で贅沢、そして楽しい一日が終了いたしました。

その晩は先輩もすっかり列車生活に慣れてぐっすりと休めたそうです。

そんな感じの幸せって感じる事は少ないと思います。
でも特別に楽しかった時に聴きたい曲はと…
Elvis Costelloで「She」。

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