『トワイライトエクスプレス 瑞風の旅 その3』
いよいよ、旅の最大の楽しみである「ダイニングカー」での1回目のお食事です。
本日の昼食は、あの京都の「菊乃井」の監修による和の膳です。
く〜〜〜〜!楽しっみ!
食事に合わせたドリンクのメニューの中から、先ずは旅のお祝いもかねてシャンパンから。
流れる景色が既にご馳走ですが、さらに素晴らしいお食事が運ばれて来るのでした。
先ずは写真を参照ください。
う〜ん、列車で食べる食事のイメージが180度変わる豪華で完璧な味わいです。
素材もギミックもこだわりが存分に発揮されております。
器にもこだわりが溢れております。お椀蓋の蒔絵に可愛い兎があしらわれております。
季節先取りの松茸ご飯も嬉しいですね。
途中から白ワインを頂きましたが、料理にアクセントが加わりぴったりとマリアージュでした。
デザートのバニラアイスでフィニッシュ。
もう、大満足な昼食となりました。
この後は、本日の見学コースの目的地である城崎温泉へ。
老舗旅館「ゆとうや」で皇室が宿泊した貴賓室などを見学しました。
見学後は自由時間となったので、なんと城崎の日帰り入浴ができるじゃないの!
これは嬉しい誤算です。
数軒ある日帰り湯の中から「御所の湯」でゆっくりと温泉を楽しみました。
日のあるうちに温泉にのんびり浸かるのは久しぶりですなぁ。
前回は雪の高原の温泉でしたので、随分と時間がたっておりました。
入浴後はクールダウンしても体はホカホカ…。
汗が止まらない感じです。
夕暮れ前の温泉地を汗をひかすようにのんびりと駅まで戻る事にします。
途中、地ビールを売っている売店があったので、湯上りの一杯を頂きました。
そちらの売店に先客がいらっしゃいましたが、後に同じ車両のお隣さんであることが判明することに。
旅のお仲間と軽くお喋りをいたしました。
落ち着く街並みをぶらぶらしながら駅に停車中の列車まで戻りました。
帰る場所が列車という不思議なシチュエーション。
なんだか『銀河鉄道999』の乗客になったような気分ですね。
停車駅の出発まで駅の外で過ごして、時間になったら列車に戻る。
子どもの頃に999のアニメを観ていた時にいつも思っていたのですが、鉄郎が乗り遅れそうになるのが本当に嫌でした。
お話なので仕方ないのですが、いつもスリリングな展開が待っている訳です。
それを観ているのが嫌で、何もない旅をしている何でもない姿や会話などを常に見たいと思っていました。
なので「さっさと999に戻れ」と心の中でいつも思っていました。
銀河の風景や列車の中を、飽きるまで見せてほしかったのです。
常に乗車している鉄郎にとっては、事件のない時間は退屈であり、また幸せな時間だったでしょうね。
特にメーテルにとってはねぇ。
そんな様な気持ちにさせる瑞風も999と同様に、駅で待っていてくれる訳なのであります。
さて、それではゆっくりと列車の中を探訪いたしましょう!
夕暮れの景色を楽しみながら、列車内を改めて見学いたします。
最後尾の展望車に行くと、人影もなく貸し切り状態でした。
外のデッキに出て、静かな空気を浴びながら時間を過ごしてみます。
静かでいいなぁ。
17:30に城崎温泉駅を出発して列車は西へ向かい動き出します。
外はゆっくりと暮れていきます。何とも言えない風情です。
デッキに流れる風と景色は、今までに体験した事のない様な不思議な風情でありました。
部屋に戻って、のんびりと山口地ビール(やまぐち鳴滝高原ブルワリー)のペールエールで先輩と乾杯。
夕暮れの日本海は深い青が印象的で、吸い込まれるような気がするような、時が止まっているような景色でした。
普段味わう事のない時間を過ごしました。
っと言うかね!この旅は終始のんびり過ごすとか!贅沢な時間を過ごすとか!それがず〜っと続くのですよ!!!
今にして思うと、それはそれで怖いですよね!
想像を超える贅沢が波のようにやって来るのですから。
深意、贅沢を楽しみに行く訳なのですが、精神的に未熟でいるとその贅沢に負けてしまうのですよ。
それではいかん!今目の前にあるこの空間を自分のマインドといかにシンクロさせていくかが大切なのです。
とにかく、あくまで時限ですから楽しまなくちゃいけないのです!
気持ちを今一度切り替えて、選手宣誓のように「この旅を楽しむことを誓います!」と列車の中心で叫びました。
19:00を過ぎた辺りで服装をカジュアルなスタイリングからスーツにチェンジしました。
もちろん、ドレスコードがあるからですね。
ムフフ…。
大人の時間が始まるのです。
夕食への準備も万端に整えて、食前にラウンジカーへ向かう事に致しました♪
さあさあ〜♪
この後は驚愕と興奮のディナータイムが待っておりますよ!!!
そんなディナーに臨む夕飯前の気持ちにあった1曲は…心踊っちゃうこの曲で。
ドクター・ジョンの「アイコ・アイコ」
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