Professional

【連載】大石孝次の「音楽な日常」第49回

titleimg2

『番長登場の巻』

突然ですが昨年の春、突如として出会う事となった人がいます。

平成の世の中で珍しい、昭和の残党のような(ニックネームが)人です。
自らを「番長」と呼ぶその人であります。

ただただ番長と名乗っている人だとしたらかなりなヤバい感じのひとになりますが、若い頃からそれを名乗ってパラパラのDJ界ではトップランナーとして走り続けている人であります。

昨年行われた、岩手県で開催されたイベントを機に彼と知り合いました。
そのイベントに参加する事が決まってから、彼もこちらの事を知らなければという姿勢で様々な事柄に関わりあってくれました。

この若手の方が主催のイベントには、出演者でありながらもアドバイザー的な立ち位置(本当は違ったらしいです)でも立ち回ってくれて、出演させて頂いた我がチームの面倒を一手に引き受け、かつまた自分の仕事であったDJチームに関しても一手に引き受け、頑張って活躍しておりました。

私もそのイベントで初めて色々な関係者さまと出逢った訳なので、イベントに参加する以上は常に仕事モード100%で様々な打ち合わせに取り組んでまいりましたし、仕事に対しては妥協せず提案できることや協力できることに向かい合って取り組んでおりました。

そんなこんなの状況の中で協力関係がふんわりと構築され、現地でのイベントをとても楽しみ、臨んだ訳であります。
イベントは岩手県にあるスキー場のゲレンデのフロントスペースが会場で、初夏の高原でピーカンの天気、遮るものは何もない! 最強の環境にて開催されたのであります。

岩手出身の若手の方が初めて主催するイベントでしたので、何かと心配事が産出されるのは仕方なし。
もちろん全力で出来る事は協力対応いたしました。
でもまあ地味に沢山こまごました事が発生するのが世の常なのです。

そこを番長が一心に請け負って対応してくれておりました。
そのひたむきな姿勢には正直、感銘を受けたほどです。

自分も気付けばイベント事に関してある程度ベテランになってしまいましたので、イベント進行上のトラブルに気が付けば未然に防ぐよう対応するように行っております。
ハッキリ言っておせっかいジジイですねぇ。分かってますよ。
それでも協力して動いていく事は業界の中ではセオリーであると思って(いる世代)おりますので、岩手では番長と数多くのコラボ的立ち回りを沢山行いました。

そこで築いたものが今日までの関係性の源になっているのですかね。
番長は早朝から現場に入ってライブ及びDJスペースの設営や音響に関することなどの準備、我々チームのホスピタリティに関する事やイベント周りの準備などに奔走してくれました。

我々チームの幕営地に戻り、移動や身の回りの事にも気遣って行動してくれます。
会場に入ってからは私がステージ周りの環境の確認や音響周りのチェックなどを、分業しながらイベントの開催までお互いの出来る事を行いました。
それでも想像を超えたトラブルが起きちゃったりしましたけどね(汗)

2日間のイベントでしたが、前日入りして市長さんとの懇談、ショッピングセンターでのイベント出演、ラジオ番組のゲスト出演、スポンサーさんへの慰問など、全て番長が仕切りと同伴をしてくれておりました。

正直、主催者のやることを番長が知らぬ土地で肩代わりしてやってくれておりました。
そう思い返すと、フルフル彼が全面的にうちのチームの面倒を一切引き受けてくれていたのです。

そんなフル稼働の彼ですが、うちのチームを幕営地まで送り届けた後は、高原の山の上にあるイベント会場へまっしぐら!
必要な仕事を終えてから幕営地に戻ってきます(深夜1時過ぎです)。

その後、お風呂に入った後に私の部屋へやってきて、お疲れ様&反省会&爆飲み大会が開催されました。
正直、フェスイベント中ってテンションがおかしくなってしまうので、平常時にはありえないようにテンションが下がることなく続くものなのであります。

イベント開催前夜から最終日までの期間、3日間ですが深夜1時から朝の4時まで激しくも可笑しい反省会が毎夜開催されました。
ヘロヘロになるからこそ、その時間だけ、はっちゃけ無礼講の時間として、毎夜繰り返される事になった訳ですね。
これこそがフェスを乗り切るための大切な行事なのであります。
イベント開催中に体力の限界を感じるような事があれば、まずイベントが成功するなどありません。
出演者もしかりですが、周りで造っているスタッフに強固な精神と体力がなければ成功はありえないのです。

イベント前夜からの3日間、夕食を食べ終わるころにはいい時間になっております。
食事からの帰り道、コンビニに寄ってチームメンバーの夜食やおやつなどを買い込み、我々大人班は必要な飲みものや(最初は3日分くらいのつもりで買った)おつまみなど買い込んで幕営地に帰還。
明日のスケジュールなど確認後、解散して各自明日の準備などを燦々囂々行います。

私も風呂上がりにテレビなど見ながら過ごし、日付が変わる辺りでイベントスタッフが部屋にやってきて小酒盛りがスタート。
深夜になると番長が幕営地に戻ってきて、1日の汗を落としてから我が部屋に合流。大酒盛りに変わっていくのであります。
暑さもあった。疲れもあった。でも盛り上がって面白かった!

それゆえ、軽くお疲れ様くらいのつもりだったのに、ワイワイ感のある飲み会に変わってしまったのであります。
こんなテンションで飲んで盛り上がったのは久しぶりと思うほど、その時の盛り上がりは楽しくノンストレスでありました。
きっと岩手がいいところだったのだろうなぁ。何とも言えない良き心持ちだったですね。
3日分のつもりで買った飲み物が途中でなくなってしまい、幕営地の自販機で急遽補給をしないといけない程でした。

飲み終えて参加者が各自の部屋へ戻った後、飲んだ残骸の空き缶を、テーブルに積み上げてみたら見事な三角の塔が完成しました。
これが3日間、見事に続いたほどだったので、楽しいフェスであったという事は間違いありません。
このイベントが終わるのが寂しい程、楽しい日々であったのですね。

番長とはそれがきっかけで、今でも楽しくワイワイな関係で繋がっております。
仕事もそうですが、同じような業界で働く者同士、互助会のような関係性で楽しくやっております。
知っている人は知っている、番長を見かけた時は、怖がらず話しかけて頂けましたら幸いです。
破天荒ですが良き友人をよろしくお願いします。

そんな番長に敬意を表して、パラパラで盛り上がれるこの曲をご紹介したします!

マイケル・フォーチュナティで「ギヴ ミー アップ」

関連記事

  1. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第122回
  2. dscf8857 【インタビュー】じぇるの! 2ndワンマンライブ後独占インタビュ…
  3. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第82回
  4. titleimg 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第9回
  5. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第149回
  6. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第110回
  7. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第59回
  8. titleimg2 【連載】大石孝次の「音楽な日常」第104回

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. LINE_ALBUM_03.13_240324_12
  2. LINE_ALBUM_BON.井上 使用可能写真_240318_6
  3. title_yo
  4. 1
  5. EN

特集記事

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

スポンサーリンク

Push!!

  1. 「新しく切り開いてくぞ!!」という想いの強い曲だからこそ、新生Siriusとして『Fly High』を届けたいなと思いました。Sirius インタビュー! Sirius集合2024
  2. 70.(XANVALA)から、Λ(ファン)たちへ向けたメッセージが到着!! 繧、繝ウ繧ソ繝偵y繝・繝シYuhma
  3. Siriusは、夜空で一番明るく輝く星と言われています。私たちも、その名前に羞じないバンドになりたくて、Siriusと命名しました。いつかSiriusが一番のガールズメタルバンドだと言われるくらい、みんなが燃えるバンドになれたらなと思っています。 Sirius集合
  4. 涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。 IMG_5575
  5. ぶっトび!パンデミックから超鉄板曲のサブスク解禁!メンバー生誕公演の解禁も! ぶっトび!パンデミック

New Comer

XT040192 SAY-LA、東名阪ツアー、ファイナル公演レポート!!

 4月よりスタート、SAY-LAの東名阪ワンマンツアー「東名阪SPRING ONE MAN TOUR…

AC0I7218 新生Empressが描いた生まれ変わった明日の景色は、まさにキラキラと希望という輝きを放っていた。彼女たちがこれからどんな明日の地図を描きだすのか。その景色を一緒に見たくなる始まりが、そこには生まれていた。

新体制第一弾柵となったシングル『Rebuild』を手に,Empressが初となる全曲披露ワンマン公演…

S__44957714 XANVALAのライブには、”ざんばら”と乱れ舞う無数の髪が波打つ景色がとても似合う。XANVALA、3周年公演でついに声出し解禁!!

結成から丸3年。1月31日にXANVALAは、渋谷clubasiaを舞台に、ワンマン公演「XANVA…

PAGE TOP