つい昨日まで16年ぶりの引っ越しを行っていました。
いやいや~、16年の歴史を甘く見てはいけませんでしたね。
元々、荷物が多い事は自覚しております。
現に前回の引っ越しの際に、引っ越し業者さんから「1人でこの量は無いですよ!」と言われた実績あり。
それからは増えたり減ったり(減ってはいないな)の攻防を繰り返して、結果敗亡した訳であります。
見た目に荷物が溢れている様には見えない我が家でしたが、一旦手をつけてみだすとこれが大変な事になっていたのです。
いくつか扉が連なる収納&クローゼットの一番小さな扉を開き、いよいよ引っ越し準備を開始する記念すべき第一歩を歩み始めた瞬間、すでに背中が凍る様な目に遭うのです。
昔の商売道具である素材達がそこに息を潜めていました。
DV(デジタルビデオテープ)、DAT(デジタルオーディオテープ)、8mmビデオテープ、カセットテープ、などなどの、過去の作品のマスターコピーやイベントの同録、デモトラックなど、幻と言えば幻、お宝と言えばお宝の、ガラクタと言えばガラクタなモノが束になって眠っているのです。
最初から困った!
ま~あ、どう処理すればいいんだか!
この有り余る在庫の選別から始めなければならないのかと、取り敢えず絶句せざるを得ないのです。
確かに、今となっては貴重な歴史の記録といった物も発掘出来ました。もう二度と作れない物です。
また一人のアーティストの大切な作品、生きた証でもあるのです。そう思えば徒や疎かにする事は出来ません。
最初から時間のかかる何とも面倒この上ない、しかも束になると重い、中身も重い選り分けが始まりました。
それで終わればまだしも、次の棚にはカメラ関係の品々がビッシリ。フィルム用の一眼レフとそれにまつわるアイテムが唸りを上げておりました。カメラは知り合いが引き取ってくれるので、カメラバッグにビューアーなど詰め込める物を詰め込んで、詰め合わせにしてまとめました。
更に他の段はガラクタ、最後は映画のパンフレット、アフレコ台本などのこれまた重いアイテムが積み上がっておりました。
長くて2時間と思っていた作業が、なんと倍以上の時間がかかり、第1回戦にて敗北!
完全に心が折れました…
こんな処理をする日が来るとは思っていなかったから、詰め込めるだけ詰め込んであった訳です。
もちろん大切な物だから。
この後の人生で振り返る日が来る予定で残してあったのですが、その日が来る前に立ち行かなくる事もあるんです。
それでもその中から選別された物は、更なる新天地に曳航されていきます。
現在、その後から発掘された数々逸品が、人々の想像を超えた量で出現し、その度に心折れながら取捨選択され、ビニール袋などに詰め込まれ、最大一晩に45Lの袋で40個、部屋からゴミ集積所までの往復12回を数える、自分史上最大の作戦へと繋がっていきました。
しかも、その作戦以外にも度重なる大量投下があったにも関わらず、終わることの無い攻防が展開されたのです。
荷運びの引っ越し作業が終えた翌日、前の部屋に戻り最後の処理作業が待っています。
タンスやチェスト、洗濯機にオーディオラックなどの大物と、その他持っていけない荷物を業者さんに引き取ってもらいます…が、見積もってもらったら「2トンの半分ですよ」と言われ顔面蒼白!
とにかく部屋を空にしなければなので、サービス価格に協力してもらい、引き取って頂きました。
その後の最後のゴミ捨てがまたまた6往復(笑)
こんなに溜め込んではいけないと思いつつ、また溜まっていく新たな恐怖に震えております。
こんな時に気分を変えてくれる一曲。
鮎川誠さんで「アイラブユー」。
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